ミケーレ・ピッロ「Ducatiはすべてのライダーが結果を残せるバイク」Ducatiのテストライダーを長年務めるミケーレ・ピッロは、Ducatiのデスモセディチについて、グリッド上で最もバランスが良く、誰もが結果を残せるバイクだが、2020年はライダーの安定感が足りなかったと語る。また、チームとのやり方が合わずにDucatiを離脱したドヴィツィオーゾについても、彼はDucatiを恋しく思うはずだとしている。
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Ducatiはグリッド上で最もバランスが良い

ミケーレ・ピッロ

「MotoGPは今や実に高度なバランスの上に成り立っています。ですから現状のバイクをさらに良くしようと無理をした場合、1歩進もうとして3歩下がることもあるんです。MotoGPでわずか0.1秒を改善することは簡単なことではありません。Ducatiは常に前進を続けており、後退したことはありません。」
ミケーレ・ピッロ「Ducatiはすべてのライダーが結果を残せるバイク」
「確かに旋回性は改善の余地があることは確かですが、2戦目のアラゴンを除いて、すべてのレースでDucatiのバイクは表彰台、優勝争いに絡んでいました。実際DucatiのバイクはMotoGPグリッドの中でも最もバランスの良いバイクだと思いますよ。タイトルを獲得したのはスズキでしたが、スズキの場合はバランスの良いバイクとライダーの安定性が加わってのものです。2020年にDucatiはすべてのライダーが素晴らしい結果を残せるバイクだと証明していますが、2021年はDucatiのライダー達が安定感を発揮する必要があるでしょう。」
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ドヴィツィオーゾのほうがDucatiを恋しく思うはず

「ドヴィツィオーゾがDucatiを去ったのは残念です。彼とは良き友人でしたから。確かにジジ・ダッリーニャとドヴィツィオーゾの考えが合わない時はありました。正直彼が過去4年間で遂げた成長は目覚ましいものがあります。実に素晴らしい成績を残してきたと思いますが、Ducatiでなければここまで彼が成長することはなかったと思います。」

「彼がどう感じていたかわかりませんが、我々は彼が最高の力を発揮出来るよう、出来る限り最高の環境を用意してきたはずです。我々が思う以上に、彼はDucatiを恋しく思うのではないかと思いますよ。残念ながらドヴィツィオーゾと共に戦った時間は終わってしまいました。マルクのような素晴らしい選手と戦ってきたわけですが、これからは若いライダー達と共に世界チャンピオンを目指しますよ。」

(Source: Ducati)

(Photo courtesy of Ducati)