ドーハGP3位 ホルヘ・マルティン「相手がザルコじゃなければ抜き返していた」チームメイトのヨハン・ザルコが語る通り、ルーキーとは思えぬ堂々と落ち着いた走りを披露したホルヘ・マルティン。下位クラスでもポールポジション獲得が多かったマルティンならではとも言えるが、相手がザルコでなければ抜き返しにかかったと語る程度の余裕がまだあったようだ。[adchord]

リラックスして走行することに集中した

ドーハGP3位 ホルヘ・マルティン 42’25.497

今週末は成熟した走りが出来ました。一人で集中して自分のスタイルについて考えて、先週から改善が必要な部分について作業を重ねていったんです。誰かにもう少し速く抜かれると思っていたんですが、そうはなりませんでしたね。タイヤの状況が苦しくなると思っていたので、トップでタイヤを温存して走行したかったんです。」
ドーハGP3位 ホルヘ・マルティン「相手がザルコじゃなければ抜き返していた」[adchord]
フルタンクでの走行は、ブレーキングポイント含めてコントロールが難しかったですが、トップで走行する中で色々と気づくことがありました。ペースは悪くなかったのでリラックスして走行することに集中していきました。」

「背後に誰かのエンジン音が聞こえた時はとにかくプッシュしました。自分にレースで優勝するようなペースがないことはわかっていましたから。結果的にファビオだったわけですけど、今回のレースについては経験を得られたことが何よりですね。」

今回は表彰台でしたけど100%嬉しくはありません。本来ならば2位だったわけですから。もし相手がヨハン・ザルコでなければプッシュして抜き返していたでしょう。ザルコはチームを牽引するライダーでチャンピオンシップをリードしていますからね。

「今回もスタートは良かったですね。3周くらいで流石に誰かに抜かれるだろうと思っていましたが、タイムを見るとプッシュしていないのに55秒台前半で走行出来ていて、このまま最後までこのペースを維持していれば優勝争いが出来るかもしれないと思っていました。」
ドーハGP3位 ホルヘ・マルティン「相手がザルコじゃなければ抜き返していた」
今日の内容は悪くありませんが、本来トップ集団で経験したかったことを学習出来ていないので不満はあります。1人で走り続けるのは難しいものですが、集中力を高める練習にはなりましたし、タンク、タイヤ、燃料のマネジメントをすることが出来ました。ポルトガルでの目標はトップ10ですが、今回も同様の状況で表彰台を獲得することが出来ました。」

このレースはファウストに捧げます。彼は自分がキャリアを諦めようと思っていた時に競争力の高いバイクを提供してくれた恩人です。今日のレースもきっと天国で見ていてくれたはずです。彼とご家族にこの表彰台を捧げたいと思います。」

(Source: pramac racing)

(Photo courtesy of pramac racing)