Red Bull KTMファクトリーレーシングのテストライダーであるダニ・ペドロサが、8月6日から8月8日に開催となる、スティリアGPにワイルドカード参戦することが正式にリリースされた。現在35歳のダニ・ペドロサは、キャリアを通じて、最高峰クラスで2006年から2018年の間に、31勝、112回の表彰台を獲得。2019年からKTMの開発ライダーとして活躍している。
ダニ・ペドロサはMotoGPクラスでは13シーズンで11回トップ5でチャンピオンシップを終えており、3回年間ランキング2位でシーズンを終えている。前回のGP参戦は2018年の最終戦バレンシアで、実に1000日近く前のこととなる。なお、当時のレースをダニ・ペドロサは5位で終えている。今回のダニ・ペドロサの参戦はKTM RC16の開発機を実戦でテストすることにある。[adchord]
ダニのワイルドカード参戦が遂に決定
ダニ・ペドロサ
「KTMのMotoGPプロジェクトは当初から実にエキサイティングなものですし、自分のMotoGPにおける経験をフィードバックすることが出来ています。徐々にプロジェクトは前進しており、今回こうしてレースに参戦することで、通常のテストとは異なる観点でマシンを評価することが出来るでしょう。」
「レース参戦は随分前のことですし、MotoGPでのレースはテストとは全く異なります。今回の目的はバイクの様々な点をレースコンディションで確認することです。KTMライダー達がセッションをこなす中で出してくる技術的な要望をしっかりと理解したいと思います。」
「マシンの改善は自宅から観戦していてもわかりますが、MotoGPの最新テクノロジー、いかにレースに向き合うか、ライバルに対しての戦略などをしっかりと理解するために、このワイルドカード参戦を行います。」
「これだけ長い期間レースから遠ざかっていますから、結果に関してなんとも期待感を表すのは難しいですが、出来る限り週末を楽しみたいと思います。」
マイク・ライトナー
「MotoGPクラスで走るダニ・ペドロサを再び見ることが出来るのは興味深いです。長い間レースから遠ざかっていた彼ですが、彼がガレージにいることで、KTM RC16のレースにおけるパッケージについて、ポジティブ、ネガティブの両面をより理解することが出来るでしょう。また、彼の今後のテスト作業においてもポジティブな影響を与えるはずです。」
「ダニ・ペドロサはKTMのMotoGPプロジェクトにおいて、豊富な経験をもたらしてくれるという意味で、大きな影響力を持っています。彼のリクエストに沿う形で、KTMはミカと共に懸命に開発を続けてきました。」
「彼は2018年で現役を引退していますが、彼のレベルはトップ選手のそれですから、彼からのインプットが現在のRC16の成功に大きな影響を与えています。ダニが使用するのは、現行モデルに今後の新型パーツを組み込んだハイブリッド型のマシンとなります。」
「彼はこのマシンで週末を通じてテストを行う形ですが、彼に大きな負担を与えたくありません。何よりもダニには週末を楽しんでもらいたいと思っています。現在のMotoGPには若くてスピードのある選手が増えています。ダニも忙しくなるでしょうが、こういった作業をすることで、彼も現在のMotoGPのレベル感を感じ取ることが出来るでしょう。」
「これがまた、KTMでの彼の将来的な開発作業に役立ってくれることでしょう。」
(Source: KTM)
(Photo courtesy of KTM)