マルク・マルケスはアラゴンの週末で2回転倒。その状況でもプッシュを続け、レースでは序盤からフランチェスコ・バニャイアの後方で周回を重ねた。終盤になるとアタックを開始、最後の4周で実に7回アタックするも叶えず、最終的に2位でチェッカーを受けた。左コーナーが多いトラックのため苦戦しないかもということが予想されたが、肩の痛みを抱えながらの走行となった。優勝は出来なかったが、努力を続けた先に獲得した2位は、メンタル面で大きな意味を持つと語った。[adchord]MotoGP2021アラゴンGP 2位マルク・マルケス「ペッコは完璧なライディングだった」

苦戦が続いているが、プッシュしていくのがマルクスタイル

マルク・マルケス

最後の4周で7回アタックしましたけど駄目でした。時にはアタックをする中で転倒すると、また文句を言われるんですけどね。厳しい状況でしたがトライを続けました。今までドヴィツィオーゾ相手に戦ってきてわかっていることですが、Ducatiライダーを相手にするのは本当に難しいんです。彼らはブレーキングが深く、加速が鋭いですから。それに今日のペッコは完璧なライディングでした。

「チームもここまで戦える状況にまでしっかりと助けてくれました。シルバーストーンで3回、ここで2回激しく転倒していますし、今年は苦戦が続いています。それでもやはりトライをしていくのがマルクです。同じアプローチを続けていくことで以前のマルクを取り戻せると思っているんです。

ターン5、ターン15、ターン1でもアタックしましたが、最後のチャンスはターン12でした。ターン15では既に2回トライしていて、ペッコがしっかりとガードしてくる状況でした。ですからターン12はトライ出来る気がしなかったけれど、トライしたということです。ターン12ではイン側の汚れた路面でスライドしながら進入したんですが、バイクを止めることが出来ませんでしたね。

MotoGP2021アラゴンGP 2位マルク・マルケス「ペッコは完璧なライディングだった」[adchord]

「ターン12の後はしっかりとレースを完走することにして、2位でレースを終えました。しかし、結果や内容に関しては満足出来るレースでした。ホンダは常にプッシュを続けていますし、モチベーションは非常に高いです。常に良い結果を求めていますしね。それに自分にとっても今回はメンタル面で良い結果でした。

常にトライを続けている中で肩の痛みが消えず、結果が出ない状況での表彰台でした。自分も人間ですから気持ちは落ち込みます。でもこの2位は、そういう意味で大事な表彰台でした。ミサノはここでも苦戦しているポイントがあるサーキットで、うまくまとめることが出来なければフロントを失って転倒する可能性がありますから、集中していきたいですね。」

(Photo courtesy of michelin)