スペインGP 優勝フランチェスコ・バニャイア「自分がGP22に合わせるようライディングを変えている」ポルトガルでGP22のライディングを掴みつつあったペッコは、今回ポールポジション、そして優勝と完全復活を遂げたように思えるレース展開だった。とは言え、本人の言葉によると今までと乗り方を変え、GP22に自分のライディングを強いるのではなく、GP22の要求するライディングに自分を合わせるようにしているという。そして昨年型よりもさらにコーナリングスピードを高めて走行出来るバイクに変わっているとのこと。

立ち上がりのパワー、ストレートスピードの速さ、強力なブレーキング、そしてコーナリングスピードが加わったことで、ライバルからすると実に手強いパッケージが出来つつあると言えそうだ。次回のル・マン以降のペッコの戦闘力に大いに注目したい。[adchord]

GP22はさらにコーナーリングスピードが上がっている

フランチェスコ・バニャイア

「体調は万全ではありませんけど、ようやくベストなライディングに近づいてきました。この優勝はイタリアとここで作業してくれたDucatiレノボチームに捧げます。そして同様に自分の周りにいる人達のおかげでもあります。辛く厳しいレースが続いてきましたからね。今日は素晴らしい1日(beautiful day)でしたね。ここからしっかりと挽回していきたいと思います。」スペインGP 優勝フランチェスコ・バニャイア「自分がGP22に合わせるようライディングを変えている」

「今日は序盤が重要でしたし、スタートも今までの中で最もうまくいきましたね。ファビオが強敵だとわかっていたので、彼に立ち向かう隙をあたえないように走りました。後半はリアグリップに少し苦戦してしまったんですが、プッシュを続けてバトルにならないように差を維持して走行しました。最終ラップにファビオがもう少し接近していたら、激しいバトルになったでしょうね。」[adchord]

「GP22は良い部分と悪い部分があります。昨年型とは少し違うバイクになっていますから、どうやって操るのかを考えながら走る必要があります。それを前回ポルトガルでようやく見つけたんです。大きな違いではありませんが、ほんの小さなことが大きな差を生み出すんです。FP1から今回は最適な走行を目指して走行してきました。この形で作業を続けたいですね。」

「大きなこととしてはこのバイクを自分好みに変えるのをやめて、自分がバイクに合わせるようにしています。このバイクはコーナーでより高速に走れるようになっていますから、異なるライディングが要求されるのは当たり前の話です。ようやくスタート地点に立った状況ですが、すでに6戦目で多くのポイントを失ってしまっています。ここからポイントを回復したいと思います。」スペインGP 優勝フランチェスコ・バニャイア「自分がGP22に合わせるようライディングを変えている」

「昨年の時点でもコーナリングスピードは強みでしたが、今年はバイクのバランスが少し変わっていて、同じライディングをすることに苦戦していました。先週の時点からコーナリングのエントリースピードを高めていく走りをトライしていました。昨年まではブレーキングとコーナーエントリーが強みでしたが、少しバイクが変わっているわけです。」

(Photo courtesy of michelin)