Ducatiのスポーティングディレクターであるパオロ・チャバッティは、将来的なDucatiレノボチームのラインナップについてジャック・ミラー、エネア・バスティアニーニ、ホルヘ・マルティンの3名の中からフランチェスコ・バニャイアのチームメイトを選ぶことになりそうだが、バスティアニーニ、マルティンのいずれかがファクトリーシートを掴む可能性が高い。
バスティアニーニ、マルティンの将来は6月に明らかにしたい
パオロ・チャバッティ
「エネア・バスティアニーニとホルヘ・マルティンの将来については6月に明らかにしたいと思います。Ducatiはこの2人の若者に未来を賭けています。ファクトリーチームには残り1シートしかありませんが、最大の目標は来年も引き続き彼らをDucatiに引き止めることです。」
ご存知の通りフランチェスコ・バニャイアは2024年末までDucatiと契約を延長しているが、ジャック・ミラーがやや苦戦のシーズンを過ごす中、エネア・バスティアニーニが開幕戦から2勝するなど活躍を続けている。現在までの表彰台獲得回数は4回だ。(優勝2回、3位2回)
ホルヘ・マルティンはMotoGPクラス参戦開始から期待されていたルーキーで、実際に予選での安定した速さは下馬評通りの活躍だ。予選では既に6回ポールポジションを獲得しており、表彰台も既に5回(優勝1回、2位2回、3位2回)獲得するなど、活躍が目立つ。決勝での転倒の多さは大きな課題だが、今後改善されていけば強力な選手になることは間違いない。
ジャック・ミラーはと言うと、MotoGPクラスでの表彰台獲得回数は16回。優勝は3回、2位3回、3位は10回獲得している。今後ファクトリーシートを確保出来るかどうかは彼の活躍次第となるが、ジャック・ミラーは来年以降の契約に関して「ファクトリーと同じバイクが使用出来るPramacに戻ることは構わない。MotoGPで走ることが最優先事項なんだ。」と語っており、Pramacレーシングに戻ってレースを続けること自体は特段気にしていない様子だ。
エネア・バスティアニーニは現在GP21を使用、ホルヘ・マルティンはGP22を使用しながら、特性を理解するのに少し苦戦しているように見える。これからル・マン、ムジェロ、カタルーニャとレースが続いていくが、この中でDucatiは来年のもう1人のファクトリーライダーを決定するはずだ。
(Photo courtesy of Gresini Racing, Pramac Racing)