ビー・エム・ダブリュー株式会社(代表取締役社長: ペーター・クロンシュナーブル)は、全世界750台限定で生産されるレース向けモーターサイクルBMW HP4 RACE(エイチピーフォー・レース)を、BMW Motorrad正規ディーラーにおいて、本日より受注を開始し、本年11月から順次、納車を開始すると発表した。
・BMW Motorradのなかでも高い専門性を持った少人数チームの手作業で生み出された、スーパーバイク選手権用ワークス・マシンの水準を備えた新型モデル
・世界で初めて、オール・カーボン・ファイバー製メインフレームとフル・カーボン・ホイールを採用し、車体の大幅軽量化を実現
ビー・エム・ダブリュー株式会社(代表取締役社長: ペーター・クロンシュナーブル)は、全世界750台限定で生産されるレース向けモーターサイクルBMW HP4 RACE(エイチピーフォー・レース)を、BMW Motorrad正規ディーラーにおいて、本日より受注を開始し、本年11月から順次、納車を開始すると発表した。
新型BMW HP4 RACEは、世界で初めてカーボン・ファイバー製メインフレームとカーボン・ホイールを使用している。メインフレームの重量はわずか7.8kgで、ホイールも鋳造軽合金ホイールと比べて約30%の重量削減を実現した。このモーターサイクルは、その高い品質を保つためにBMW Motorradの少人数専門チームによって手作業で製造されている。
搭載するサスペンションやブレーキ・システム、エンジンもモータースポーツにおける最高水準の技術を採用している。サスペンションは、スーパーバイク選手権で採用されるスウェーデンのÖhlins社製で、倒立式フォークFGR 300およびスプリング・ストラットTTX36GPを使用している。吊り下げ式スイング・アームは、切削加工および板金加工で製作された軽合金製で、スーパーバイク選手権で採用されている技術である。さらに、従来ほぼ世界選手権でのみで使用されているBrembo製GP4PRモノブロック・ブレーキ・システムを装備し、エンジンは最高出力158kW(215PS)/13,900rpm、最大トルク120Nm/10,000rpmで、耐久レースおよびスーパーバイク世界選手権の仕様6.2および7.2に準じたレース用エンジンを搭載している。
メーカー希望小売価格(消費税込み)
モデル | エンジン | トランスミッション | 希望小売価格 |
BMW HP4 RACE | 999cc水冷式並列4気筒 158kW(215PS)/13,900rpm 120Nm/10,000rpm
| 6速 | ¥10,000,000
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■ 上記のメーカー希望小売価格は、付属品価格、税金(消費税を除く)、保険料、登録に伴う諸費用を含まない車両本体価格です。
BMW Motorradの精鋭チームが手作業で生み出す、モノコック構造のカーボン・ファイバー製メインフレーム、セルフ・サポート式リヤ・フレームとカーボン・ファイバー製ホイール等による軽量化
新型BMW HP4 RACEは、カーボン・ファイバー製のフレームを採用する等、レース向けモーターサイクルとして高品質を保ちながら、軽量化を実現している。総重量は走行可能な燃料満タン状態で171kgであり、スーパーバイク世界選手権のマシンを下回るレベルを実現している。
・オール・カーボン・ファイバー製のメインフレームは重量7.8kgであり、ホイールにも同じくカーボン・ファイバーを使用し、素材の剛性を活かすデザインを用いながら、鍛造軽合金ホイール比で約30%重量を削減している。フェアリングやインテーク・エア・サイレンサー・カバー、シートカウルもカーボン・ファイバー製である。
・燃料タンクはアルミ製で、手作業で磨き上げられた後にクリア・コーティングが施され、全体の軽量化に寄与すると共に、レース向けのモーターサイクルに相応しい仕様となっている。
スーパーバイク選手権と同等レベルのサスペンション、ブレーキ・システム、エンジンを搭載
・サスペンションは倒立式フォークFGR300と、スウェーデンのÖhlins社製スプリング・ストラットTTX36Gを搭載している。これは、スーパーバイク選手権やMotoGPのマシンと同様の構造である。さらに、切削加工と板金加工で製作された軽合金製の吊り下げ式スイング・アームも、スーパーバイク選手権で採用されているものを使用している。
・ブレーキ・システムは、従来ほぼ世界選手権でのみ使用されているBrembo製GP4 PRモノブロック・ブレーキ・システムを装備している。チタン・コーティング・ピストンとニッケル・メッキされたアルミ・モノブロック製キャリパー、厚さ6.75mm/直径320mmのスチール製T型レーシング・ブレーキ・ディスクを搭載し、高いブレーキ・パフォーマンスを実現している。
・エンジンには、FIM世界耐久レースとスーパーバイク選手権の仕様6.2および7.2に準じたレース用エンジンを搭載している。最高出力は158kW(215PS)/13,900rpm、最大トルクは120Nm/10,000rpmで、レブ・リミットはBMW S 1000 RR(14,200rpm)より向上の14,500rpmに達している。さらにパフォーマンスを向上させるため、レース用6速クロスレシオ・ギヤボックスを採用し、減速比を最適化するとともに、シーンに応じて二次減速比を調整出来るよう、各種ピニオンとチェーン・スプロケットが同封されている。
レース仕様の電装システムを搭載
・2D社製ダッシュボードとデータロガーを搭載し、走行データの表示、保存、読み込みが可能である。
・イグニッション・カット制御の音で動作を判別するダイナミック・トラクション・コントロール(DTC)とエンジン・ブレーキ(EBR)は、ギヤ毎に15段階にプログラム可能である。ウィリー・コントロールもプログラム可能なものを採用しているため、ユーザーは好みや走行条件に合わせて細かくセットアップでき、車体の可能性を最大限に引き出すことが可能である。
・ピット・レーンの速度制限を遵守するためのピット・レーン・リミッターや、スタートをサポートするローンチ・コントロールが装備されている。
<BMWモトラッド プレスリリース>