スタート直後にヨハン・ザルコ、ポル・エスパルガロ、ミケーレ・ピッロが絡んで転倒、暑い路面がスリッピーなせいか、ジャック・ミラー、マルコ・ベッツェッキが転倒、その後ファビオ・ディ・ジャンアントニオ、フランコ・モルビデッリが転倒するなど波乱の幕開けとなった。

その後はフランチェスコ・バニャイア、マーべリック・ビニャーレスがトップ争いが続いた。フランチェスコ・バニャイアが勝てばDucatiで初の4連勝ライダー、マーべリック・ビニャーレスが勝てば、3メーカーで優勝したMotoGPライダーとなるバトルだった。[adchord]

残り10周付近でトップにエネア・バスティアニーニ、2位マーべリック・ビニャーレス、3位エネア・バスティアニーニ、4位ルカ・マリーニとなるが、ペッコ、ビニャーレスがペースを上げ、エネア・バスティアニーニがこれに続く。

残り8周でエネア・バスティアニーニがマーべリック・ビニャーレスをパス、じわじわとフランチェスコ・バニャイアを追い詰めていく。しかし最終ラップのバトルでエネア・バスティアニーニがブレーキングでミス。最終コーナーでエネア・バスティアニーニが接近したものの、フランチェスコ・バニャイアがの差で4連勝を手にした。

4位はルカ・マリーニ、5位ファビオ・クアルタラロ、6位アレイシ・エスパルガロ、7位アレックス・リンス、8位ブラッド・ビンダー、9位ホルヘ・マルティン、10位アレックス・マルケス、11位ミゲル・オリヴェイラ、12位はキャリア最後のレースとなったアンドレア・ドヴィツィオーゾ、13位ラウル・フェルナンデス、14位ステファン・ブラドル、15位中上 貴晶となった。

優勝フランチェスコ・バニャイア

「本当に嬉しいです。序盤のグリップが良くなかったのでグリップを発揮するのに時間がかかりました。燃料がなくなるにつれてフィーリングが良くなって行くのを感じました。最終ラップではギャップを広げようとプッシュしましたが、エネアが本当に速かったですね。今日は5番手スタートからの優勝でしたが、本当に嬉しいです。」

2位エネア・バスティアニーニ

「今日は良いフィーリングでした。最終ラップで優勝を狙っていましたが、今日のペッコは本当に速かったです。素晴らしいバトルが出来たことが嬉しいですね。序盤はバイクの感触が向上しなかったんですが、徐々に良い感触になり、リアグリップも向上していきました。優勝は出来なくとも表彰台は満足ですし、チーム、ファンにとっても良いレースになったと思います。」

3位マーべリック・ビニャーレス

「アプリリアと共に成し遂げてきたことが誇らしいですね。今日はDucatiと一緒に走る中で改善点が見つかりました。しかしイタリアファンの応援が熱いミサノは最高ですね。まだ作業が必要ですが、Ducatiのフランチェスコ・バニャイア、エネア・バスティアニーニも素晴らしい走りでした。ピアジオ、アプリリアに感謝、そして僕の家族にも感謝したいと思います。」