ファビオ・クアルタラロの転倒によって一時はチャンピオンシップポイントの差が5ポイントとなったペッコだったが、最終ラップにエネア・バスティアニーニにオーバーテイクされたことで、チャンピオンシップポイントの差は10ポイントとなり、2位でレースを終えた。しかし残りの5戦でも安定感を発揮してポイントを重ねていけば、一時は不可能に思えたチャンピオンシップ優勝が見えてくる。
なお、Ducatiはシーズン残り5戦を残してコンストラクターズチャンピオンシップにおいて早くも優勝を決めている。
シーズン当初からマインドを変えて挑んでいる
フランチェスコ・バニャイア
「今日はミスをしないことが重要でした。ファビオはアンラッキーでしたが、チャンピオンシップにおいて大幅にポイントを改善する機会となりました。」
「最終ラップは完走することを意識していました。とにかくリラックスしていこうと思っていましたし、もしエネアがオーバーテイクをしかけてきてもリスクを冒さないように走行しようと思っていました。もちろん、エネアがミスをしたら再度しかけようと思っていましたが、彼はミスをしなかったですね。いずれにしても今日のレースに関しては満足しています。」
「エネアも自分と同様に優勝を常に狙っていますし、共にプッシュすることで高め合っていると言えるでしょうね。彼がスピードを発揮していることで、自分にとってもモチベーションになります。今の瞬間を活かしていきたいですね。」
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「今シーズンでファビオとの差は10ポイントと過去最小になりました。日本ではヤマハのバイクはテストを何度も行っているでしょうから、Ducatiにとっては不利な状況だと思います。そういった意味ではDucatiは他のメーカーよりも準備をしていくことになるでしょう。しかし戦闘力を発揮出来ることは間違いないでしょう。」
「プレッシャーの中でミスをしないように、シーズン開始時点からマインドを変えています。とにかく自分の走行、バイクに集中をして走行をするようにしています。後ろを走るライダーとのギャップがどんどん縮まるのは良くない状況ですが、その中でも集中を失わずに自分の走りに集中して、状況の中で何が出来るかを考えているんです。」
「今日は走りながらペースを改善しようと思っていました。序盤はFP4ほどにペースはないと思っていたんです。徐々にスロットルを開けるようになっていきましたが、ペースに関してはエネアとファビオのみがライバルと考えていました。そういった意味ではファビオの転倒はレース心理に影響はありませんでした。」
(Photo courtesy of michelin)