今週末はフランチェスコ・バニャイアとの最終ラップの一騎打ちで優勝を果たしたエネア・バスティアニーニ。ファビオの転倒でミスが出来ないペッコとは対象的に、レースごとに優勝を狙っているエネアではアプローチが多少異なるのは仕方がない。とは言え、ペッコに追いついた後は、週末を通じて強みを発揮していたターン7できっちりペッコを仕留めた形だ。このまま5戦でもエネアがトップ争いに絡んでくると、チャンピオンシップはより混沌としそうだ。

1列目、2列目からのスタートが重要

エネア・バスティアニーニ

「ミサノ同様に良いレースでしたね。スタートは難しくて、アレイシに抜かれた時にポジションを落としたんです。9周目からトップに戻れましたが、ターン10でワイドになってペッコに抜かれてしまいました。その後は落ち着いてレースを消化、最後にペッコを抜いて優勝が出来て嬉しいですね。」[adchord]

「ターン7でオーバーテイクを仕掛けましたが、どこで仕掛けるかは決まっていませんでした。ペッコがターン5でイン側によってきたので、ターン7でオーバーテイクしようと考えました。週末を通じてターン7は強みを発揮出来ていましたからね。ペッコに限らずDucatiライダー達は、このトラックで自分だけの強みがあります。基本的に皆バイクは同じですからね。それを活かした形です。」

「チャンピオンシップは重要ですしファビオ、ペッコ、アレイシに接近しています。しかし、現段階ではチャンピオンシップは重要だと感じていません。挽回すべきポイントが非常に多いですし、今はレースごとに集中していこうと思っています。その中で重要なのは、過去数戦のように1列目、2列目からスタートすることです。」

「タイヤを温めるのは非常に重要ですし、他のライダーの背後で空気圧が上がってしまうと、タイヤがロックしやすくなります。今はこうしたことも考えつつ、ストレートで他のライダーの背後にはなるべくつかないようにしています。」

(Photo courtesy of michelin)