今年の開幕直後、シーズンスタート時点ではライバルとの戦力差に不満を語っていたと振り返るファビオ・クアルタラロ。しかしその状況の中でも苦戦しつつバイクのパフォーマンスをライディングでカバーすることで今まで戦ってきた。チャンピオンシップ争いは完全に諦めてはいないが、火曜日のテストも楽しみだと語る。

2023年テストも楽しみだけど、まずはレースが重要

ファビオ・クアルタラロ

「今回は優勝するしかありませんし、失うものは本当にありませんから、優勝を目指して走ることになります。タイトル争いをするには最高のシチュエーションではありませんが、あらゆることを気にせず走るという意味においては良い状況です。いずれにせよタフなシーズンですが、素晴らしいシーズンですね。」

「昨年はタイヤに問題がありましたが、今年のタイヤは一段ハードですから助けになると思います。左指はシーズン終了後に手術を予定しています。とは言えマレーシアでは痛み止めを飲んで走行して問題は出ませんでした。ここではレイアウト的に負担になることはないでしょう。」

「シーズンスタート前はバイクの開発状況に関してあまり良い噂を聞いておらず、シーズンスタート時点でのバイクのパフォーマンスもいまいちでした。エンジンパワーに関して正直かなり不満を語っていたんです。そのせいでしっかりと集中すべきことに集中が出来ていませんでした。」

「シーズン後半からも、シーズン序盤のように、ライバルは進歩しつつも自分達は置いて行かれている状況でした。でもタフなシーズンのほう学習することは多いですし、その中でチャンピオンシップ争いが出来ています。今年は多くのことを学習出来ていると感じますね。」

「今年の20戦は長いですね。来年はFP4の代わりにレースがあるわけですが、レースを土曜日にすることでリスクもあるでしょうし、プレッシャーもあります。しかし状況としては皆が同じです。」

「もちろん火曜日の2023年テストが楽しみですが、優先事項は日曜のレースですね。ですから金曜日からレースに備えてしっかりと準備を進めていくことになります。」

(Photo courtesy of michelin)