最終戦を前にして、フランチェスコ・バニャイアはいつもどおり落ち着いてレースに挑みたいと語る。ポイント上は圧倒的に有利な状況ではあるが、その中でも準備を怠らず、いつもどおり金曜日からレースに向けた作業をしていくとのこと。[adchord]

今年はレース運びについて学習が出来た

フランチェスコ・バニャイア

「セパンを終えてここに来ましたが、安心してはいません。スマートに落ち着いてレースをする必要があります。ポイント上では有利ですが、最大限集中していきます。このトラックでDucatiは戦闘力を発揮出来るでしょう。昨年から比較してもバイクは良くなっていますしね。しかしMotoGPでは常にいろいろなことが起きます。そうしたことを考えてレースに挑みたいと思います。」

「今年はアップダウンがありました。シーズン前半は競争力がありましたが転倒もありました。こうしたミスから学習して状況を改善していきました。日本では野心的に攻めすぎました。ファビオを巻き込まなかったのと、ファビオがさほどポイントを獲得しなかったのは幸運でした。その後はウェットのタイなど、難しいコンディションでも競争力を発揮しました。」

「オーストラリアでは再び優勝を獲得するために無理をしすぎましたが、マレーシアでは最大限のポイントを獲得して最終戦に挑もうと持って望んだレースでした。ですからマレーシアでの目的は優勝することだったんです。エネアのプレッシャーは大きかったものの、最終ラップにしっかりと全ての内容をコントロールして優勝することが出来たんです。この勝利が今回のレースに向けては重要だったと思いますね。」

「バレンティーノが来てくれるのは助けです。自分はもちろん、アカデミーの選手達にとっても大きな存在です。この状況を誰よりもよくわかっていますし、最高のコーチとしてアドバイスをくれると思います。」

「年間20戦は長いですが、疲れるというよりもメンタル面で長いシーズンだと感じました。正直来年がどのように感じるかはわかりません。全く経験がない形のレースをすることになりますから。いずれにしても最高の準備をして挑むことになります。今は今年のチャンピオンシップを良い形で終えることに集中しています。」

「今年はザクセンリンクで特にレース運びについて学習することが出来ました。自分のポテンシャルは遥かに高いと思っていましたが、レースではそれを発揮出来ませんでした。ですからレースに向けてユーズドタイヤの使用など含めて準備をしっかりと進めることの重要性に気づいたんです。」

「レースを重ねるごとにファビオとの差を詰めていきましたが、日本戦でミスをしました。しかし、ザクセンリンクのミスとは完全に異なるミスでしたから、レースへのアプローチに影響はありませんでした。今年はレースウィークの中でより落ち着いて挑むことの重要性を学習出来ました。」

「ライバルとしてファビオはメンタルの強さがあると思います。今年は明らかにDucatiのマシンのほうが速いですが、マレーシア、オーストラリアで見せたように、結果を残す必要があるレースで確実に結果を残してきたと思いますね。」

(Photo courtesy of michelin)