2022年は後半戦、サンマリノGP以降からアンドレア・ドヴィツィオーゾの代わりに参戦してきたカル・クラッチロー。テストライダーとしてヤマハのM1の変化については、過去のバイクと比較するとアグレッシブになりすぎていると語る。これはDucatiを初めとするライバルのバイクのストレートスピードに対抗する必要があったことも一因と考えられるが、ホンダのマルケスよろしく、ファビオ・クアルタラロのみが勝てるマシンになっていることも一因かもしれない。[adchord]

今のM1はアグレッシブすぎる

カル・クラッチロー

「ヤマハは今までもストレートでは最も遅いバイクでしたが、トラック全体で考えるとほぼ最速のバイクだったんです。でも今はストレートでスピードを上げようとしており、ライディングが難しくなってきています。」

「現状だとアグレッシブなライディングをしないと乗りこなすことが難しいバイクになっており、フランキーが苦戦しているのはまさにそのせいです。彼は本来スムーズなライディングのライダーですからね。」

「アグレッシブなバイクというのは本来のヤマハのフィロソフィーではないはずです。来年のバイクはスムーズに落ち着いて走行出来るバイクに仕上げて行く必要があります。こうすることでバイクの全体のパッケージが改善すると思うんです。」

「2023年型のM1はストレートスピードがありますが、それ以外の部分に課題があります。次回のセパンテストでは改善出来ている必要がありますし、そうなっていることを楽しみにしています。」

(Photo courtesy of michelin)