ジョアン・ミルはセパンテストを終えて総合12位タイムとなった。当然ながら各メーカー、各チーム、ガレージごとに行っている作業が異なるため、今回のテスト結果をタイムだけで語ることは難しい。

ホンダは今のところ、昨年圧倒的な性能を誇ったDucati、ストレートスピード、後半戦は予選のスピードが課題だったヤマハ、マシンの信頼性、チームの総合力が問題だったアプリリアと比較すると、バイクのそもそもの方向性という部分で課題がある。

今シーズンはマルク・マルケスが怪我からほぼ回復する中で開発をリードすることが期待されるが、スズキからやってきたジョアン・ミル、アレックス・リンスのフィードバック、そしてマルクに続いてバイクを深く理解する中上 貴晶のインプットを総合してバイクを開発することが求められる。問題はシーズン開幕までのテストがポルトガルの1回を残すのみとなっていることだ。開幕までにどこまで仕上がることが出来るか。[adchord]

ホンダのスタイルに適合し始めている

ジョアン・ミル

「今回のテストで改善が進んだと感じます。走行ごとにバイクのフィーリングは改善していて、どんどん自分のバイクのように感じられています。昨日よりも良い走行が出きている実感もありますし、重要ですね。3日間でチームは本当に素晴らしい仕事をしてくれています。改善は引き続き必要ですが、毎日前進をして快適に感じていました。ホンダのスタイルに適合し始めていると思いますし、ライディングを楽しんでいます。この3日間で多くを学習出来ましたね。」

(Photo courtesy of michelin)