今回のレースで3戦連続で表彰台を獲得した形のヨハン・ザルコ。チームメイトのホルヘ・マルティンと共に常にトップ争いが出来るレースを続けている。悲願のMotoGPクラス初優勝は手が届かない状況ではあるが、高い戦闘力を維持していく中でチャンスを狙いたいところ。

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ペースもグリップも良かった

ヨハン・ザルコ

「今回は良いスタートからレースを始めることが出来ました。ペースも良くてリアのグリップも高かったと思います。序盤はマルコ・ベッツェッキのブレーキングが強くて彼を抜くことが出来ませんでした。アレイシ・エスパルガロはリアソフトでしたから、タイヤのポテンシャルを使って良いペースでしたよね。」

「こういったライバルの走りを見る中で、自分もすぐに良いペースで走行しなければと思い、トップ選手達の後ろを追っていきました。ルカ・マリーニとブラッド・ビンダーについて行く過程で、マリーニのリアタイヤがドロップしていったので、ブラッドについていきながらリアの温存を考えていました。」

「ターン8でビンダーがミスをしたことで単独走行の3位になりました。終盤はマルコ・ベッツェッキが後ろから追い上げてきていたので、集中して走行を続けました。最終ラップは危ないミスがありましたが、3位を維持するには十分な差がありました。ターン8ではビンダーはリアが流れたかフロントがスライドしたんでしょう。それでワイドになってしまったんだと思います。」

「ターン8は少しでもラインを外れるとすぐにコースアウトしてしまいますからね。最終ラップではターン1で何かが動くのが見えたので、トップ2にのうちどちらかが転倒したのか?と思っていたら自分が転倒しそうになっていました。なんとかセーブ出来ましたけど、スローダウンしてラインもかなりワイドになってしまいました。本当に怖かったですね。ベッツェッキとの差をチェックして復帰しましたが、その後のターン3でもタイヤが汚れていたせいかスライドもあって怖い思いをしました。」

(Photo courtesy of michelin)