マルク・マルケスはホンダでの最後の3連戦に挑む。まずはマレーシアのセパンからとなるが、ホンダにとってはけして相性が良いトラックとは言えず、マルケス自身も厳しい戦いになるだろうと考えている。合わせて来年Ducatiで走ることについても語っているが、これが正しい決断であったかどうかは来年にならないとわからないと語っている。

難しい決断の後に移籍を決めた

マルク・マルケス

「1年で最後の連戦に挑みますが、この3戦は厳しい戦いになるでしょう。まずはセパンでのレースとなりますが、ホンダにとっては常にチャレンジングなトラックです。過去数戦は良い走りが出来ていますが、正直厳しいでしょうね。長いトラックは自分達にとって厳しいでしょうが、何が可能かどうかを探っていきます。2023年の最終戦に向けて良い形でスタートしたいですね。」

「難しい決断の後に移籍を決めましたが、いまだに不安はあります。初めて乗るバイクで1年目に優勝するのは簡単ではないでしょう。しかし結果だけを見ればチャンピオンシップで1位から3位を独占しているバイクに乗り換えるわけです。ですから言い訳はきかないでしょうね。」

「時には決断が必要な時がありますが、それが正しかったどうかは後にならないとわかりません。ホンダを離れる事は非常に難しい決断でした。成績を上向かせようと努力を重ねていましたが、何よりも決断が辛かったのがスタッフ面ですね。ホンダ、HRCのスタッフは自分にとってキャリアを共にした仲間ですから。」

「もし自分なら移籍するライダーに対して、彼は移籍直後にスピードを発揮するだろうといった形でプレッシャーをかけるでしょう。Ducatiライダー達も全く同じ事をしてきているわけです。ただ、自分も30歳ですし、長年MotoGPで戦っていますからね。」

「結果が出ない状況が続くと自分に対して疑いを持ってしまいますが、自分にとってはこれが2020年からの出来事でした。特に2020年に関しては悪夢のような1年でしたね。しかし、来年はこの疑いに対してしっかりと回答していきたいと思います。」

「全てのレースで優勝するなんて事は叶わないでしょう。しかし来年は新たなモチベーションを持って挑むことになります。新たな気持ちで新人のような緊張とプレッシャーを感じて走る事が出来ると思いますし、幾つかのトラックでトップ争いが出来ればと思っています。」