「GSX-S1000GX」は、スポーツツアラーとアドベンチャーの要素を融合したクロスオーバーバイクとして登場した。スポーツライディングに適したパワーを「GSX-S1000」シリーズのエンジンから引き継ぎつつ、ツーリング性能を向上させる新技術と装備を搭載する。アグレッシブなスタイリングと快適なツーリングを実現するアップライトな乗車姿勢を組み合わせたデザインが特徴だ。
スズキは、速度や路面状況、ブレーキによる車両の姿勢変化に応じてサスペンションの減衰量やプリロードを調整するスズキアドバンスドエレクトロニックサスペンション(SAES)を初めて導入した。このシステムにIMUのデータを統合し、凸凹路面を検知してサスペンションの制御量を自動で調整するスズキロードアダプティブスタビライゼーション(SRAS)も開発、搭載する。これにより、オフロードでの乗り心地の向上とオンロードでのスポーツ走行の両立を実現する。
出力特性、トラクションコントロールレベル、SAESの減衰設定を一元管理するSDMS-αや、コーナーでのABS作動を可能にするモーショントラックブレーキシステムなど、多様な電子制御機能を採用する。これにより、ライダーはシチュエーションや路面状況、ライディングスキルに関わらず、高いパフォーマンスを手軽に享受できる。
(Photo courtesy of suzuki)