タイトル争いをしていたホルヘ・マルティンは、フランチェスコ・バニャイアのスリップストリームに吸い込まれたことでブレーキングをミス。大きくコースアウトした後の走りは、見ていても危なっかしい走りだった。

マーべリック・ビニャーレス、マルク・マルケスとのバトルにしてもペースはマルティンが上回るものの、焦りからか無理なオーバーテイクが多かったように思える。シーズン全体を通じてスピードを発揮出来たものの、タイトルを獲得したペッコの落ち着いたシーズンと比較すると、やはりチャンピオンシップ優勝するにはまだまだ未熟さが目立つ最終戦だった。

可能な限りに早く前に出たかった

ホルヘ・マルティン

「結果としては残念ですが、サテライトチームとして歴史に残る快挙を成し遂げたわけですから、そういった意味で嬉しいですね。もちろんタイトル獲得をしたいと思っていましたが、バレンシアに到着した時点で21ポイントのビハインドでしたから難しい状況でした。」

「土曜日の結果を受けて、タイトルの可能性もあると思っていましたが、今日のペッコは自分よりも戦力が高かったと思います。」

「今日の戦略は可能な限り前に出てレースを展開するというものでした。そしてレースペースを落として行こうと思っていたんです。しかしペッコのスリップストリームに吸い込まれてしまって、ペッコにぶつかるところでした。」

「なんとか挽回しようとしていましたが、あの時点では自分がトラック上で最速ペースでした。マーべリック・ビニャーレスを抜いた後に、なぜ彼が抜き返してくるのか理解出来ませんでした。自分はタイトル争いをしているわけですから。」

「マーべリック・ビニャーレスを再度抜いた後にマルク・マルケスとの接触がありました。望んだ結果ではありませんが仕方ありません。」

「今日はもう少しペッコの後ろでタイミングを待つべきだったと思います。マルク・マルケスとの接触に関しては避けようがなかったと思います。自分のほうがイン側にいましたし、あの時点でマルクがブレーキをリリースしたことが原因です。いずれにしてもマルクと話合う必要があると思っています。」

「ペッコは実に素晴らしいシーズンを送ったと思います。シーズン前半は彼に追いつける選手はいませんでした。バルセロナでの転倒後も彼は高いレベルを保って走り続けていました。本当に素晴らしい仕事をしたと思います。ミスから学んで来年もまたアタックします。」

(Photo courtesy of michelin)