マルク・マルケスはレース開始直後にポジションをわずかに落とし、4位で長くレースを続けた。エネアに仕掛けたことで3位となり、さらに2位にマルティンを狙っていたが、マルケスに抜かれたことでスイッチが入ったエネア・バスティアニーニに抜き返され、最後2周のエネアの圧倒的なペースに追いつくことは出来なかった。最終コーナー立ち上がりの際のスモークについてはライドハイトデバイスの設定の問題だったようで、常にクリアランスの限界を追っているため、23年型では発生してしまう現象だという。
ペースもスピードもあった」
マルク・マルケス
「今日はペースもスピードもありましたし、トップ争いが出来ていました。エネア・バスティアニーニの後ろで色々な事を試して接近したり離されたりを繰り返していました。その中でフロントタイヤの空気圧を管理出来たりなど色々な状況でした。残り5周で僅かなチャンスがあったのでターン1で仕掛けました。その後ペースが上がり、マルティンを捉えようとしていて、実際に自分達はマルティンに追いつき始めていました。ただ、残り2周のエネアのペースは驚異的でした。」
「最終コーナー立ち上がりでのスモークについては原因はわかっています。ライディングには影響していませんが、タイヤライフには確かに影響があったかもしれません。23年型は24年型と比較すると、リアタイヤとのクリアランスが狭いんですよね。なので、あの箇所でバンプで車体が大きく沈むんです。スピードを求めるために常にクリアランスの限界を攻めているんです。しかし問題の理由はわかっていますし、Ducatiも改善を考えているようです。」
(Photo courtesy of gresini)