小椋 藍 2年契約でアプリリアからMotoGPに参戦

アメリカ拠点のトラックハウスレーシングは、2025年と2026年シーズンのライダーラインナップを発表した。日本のMoto2スター、小椋藍が2年契約でチームに加入し、ラウル・フェルナンデスと共に、アプリリアのファクトリースペック「RS-GP」で参戦することになる。23歳の小椋藍は、日本の清瀬市出身。彼はジュニアシリーズから一貫して強い成績を残しており、現在はMoto2ワールドチャンピオンシップで2位につけ、今シーズン2勝を挙げている。

小椋は今までは中上 貴晶の後任としてホンダからの参戦が期待されていたが、ここ数年は低迷するホンダのバイクの戦闘力の低さもあり、すぐさまのMotoGP昇格は実現せず、小椋自身もMoto2でやり残したチャンピオンシップ優勝をかけてMoto2で参戦を続けていた。チーム代表のダビデ・ブリビオとチームオーナーのジャスティン・マークスは、小椋がMTヘルメットMSI Moto2チームで見せた成長と実力を評価し、将来の有望なライダーとして注目してきた。トラックハウスが小椋を獲得したのは、マークスの「トラックハウスを新進気鋭の才能が集う場所にする」という野望の一環だ。

小椋藍

「まず、このプロジェクトに関わる全ての方々、そしてサポートしてくださった皆さんに感謝します。これは夢です!MotoGPは最高峰の舞台なので、そこに到達できてとても嬉しいです。トラックハウスMotoGPチームと共に最高のクラスでレースができるのが楽しみです。チームは非常に競争力があり、バイクも非常に強力です。ライダーとしては、常に全力を尽くすのが仕事です。同じメンタリティでトラックハウスと共にMotoGPにステップアップできることを非常に嬉しく思います。今はMoto2ワールドチャンピオンシップに集中し、2025年に向けて最高の準備をしていきます。皆さん、本当にありがとうございました。また来年お会いしましょう!」

ダビデ・ブリビオ

「アイ、ようこそ。我々はアイというMoto2の最も才能あるライダーの一人と新たなプロジェクトを開始する機会を得たことに興奮しています。彼のライディングスタイルやレース中の粘り強さを評価しており、彼が偉大なMotoGPライダーになる可能性を秘めていると感じています。トラックハウスチームをMotoGPプロジェクトとして発展させると同時に、アイがその才能を存分に発揮し、成長できるようサポートしていきます。ラウルの経験とアイの成長中の才能を組み合わせることで、トラックハウスは将来に向けて強力なライダーラインナップを確保しました。これからの時期が楽しみですが、まずは今シーズンに集中し、最高の結果を目指します。」

ジャスティン・マークス – チームオーナー
「アイ・オグラという若く非常に有望な才能をチームに迎え入れることができ、ワクワクしています。彼はMoto2でその準備と勝利へのコミットメントを示しており、MotoGPクラスへのステップアップにふさわしい選手です。彼がアプリリアのバイクとMotoGPの競争激しい環境に適応できるよう、サポートしていくことを楽しみにしています。」