慎重なスタートから苦戦も着実に表彰台

フランチェスコ・バニャイアは、スタートでウイリーとスピンが発生し、序盤は慎重になりすぎてポジションを落としてしまったと振り返った。レース中盤にペースが上がったものの、ベッツをオーバーテイクするのに時間がかかり、トラクションの問題に苦しんだ。フランキーを抜く際にはライドハイトデバイスを活用し、直線的な立ち上がりで有利に働いたと語った。日本GPでは台風など不安定な天候が予想されるが、チャンピオンシップは最後まで接戦になると見ている。

フランチェスコ・バニャイア

「スタートはまた少しウイリーが発生してスピンもありました。そこまで悪くないスタートでしたけど、序盤は少し慎重になりすぎてポジションを失ってしまいました。ペースは少し走行してから良くなったんですが、ベッツをオーバーテイクをするのに時間がかかりました。バイクのトラクションが得られにくい部分があったんです。ただその前のフランキーは同じバイクですから、どこでよりプッシュすればオーバーテイク出来るかわかりやすかったですね。」

「日本の天候はいつも台風があったり良くないですが、週末がどうなるかわかりません。前回はホルヘと自分は2位と4位で終えていたと思いますが、今回はホルヘはポイントのリードが大きい状態ですが、最後までチャンピオンシップは接近していくと思います。」

「フランキーを抜いた時はライドハイトデバイスを使いましたけど、これは通常は使いません。車体が大きくバンクしている状態では意味がありませんが、直線的に立ち上がることが出来たので、今回に関しては大きな助けになりましたね。」

「GP23の場合はトラクションが高いんです。こういったトラックの場合は特にリアのトラクションが重要ですから、こういう時にGP23のほうが有利なんですよね。それもあってベッツを抜くのには苦戦したんです。」

(Photo courtesy of michelin)