来年はゼッケンナンバー1を掲げる

トプラック・ラズガットリオグルは、BMWと共に戦う中でチームと自身の挑戦が報われた喜びを語った。長いシーズンを振り返り、誰もBMWと自分を信じてくれなかった状況から軌跡を振り返った。マニクールの転倒は危険な転倒となったが、リハビリを経て復帰、BMWと共にチャンピオンシップを勝ち取った喜びを胸に、ラズガットリオグルは次なる挑戦へと目を向けている。なお、来年はすでにゼッケン1を使用すると宣言している。

トプラック・ラズガットリオグル

「世界チャンピオンの気分で満足です。もう今シーズンも終わりですし、プレッシャーも何もありません。明日のレースもありますが、明日はただ楽しんでレースをしたいと思います。本当に長いシーズンでしたし、誰もBMWと自分を信じてくれませんでした。BMWとチームはバイクの改善を続けていますし常に前進しています。BMWは2輪ではチャンピオンシップ優勝経験がありませんし、自分にとっては2度目のタイトル獲得になりました。本当に嬉しいですね。」

「今回の優勝ではチームだけでなく、BMW全体、そしてパドックがチャンピオンシップ優勝を喜んでくれました。今回は優勝後のバーンナウトもチームから好きにやっていいと言われていましたし、タイヤが完全に壊れるまで行いました。通常はエンジンに良くないんですけどね。素晴らしいシーズンですし、最高のチームです。」

「2024年シーズンはマニクールで転倒していなければ、もっと早くタイトルを獲得出来ていたでしょう。アラゴンで再びチャンピオンシップに復帰してからは、引き続きタイトル獲得に向けてレースをしていきました。おそらくアラゴンで戻って来なければタイトルを逃していたでしょうね。転倒から3週間ほどは本当に辛かったです。転倒の後に怪我の治療のためにレッドブルAPC(※レッドブル・アスリート専用施設<レッドブル・アスリート・パフォーマンス・センター>)を訪れたことが本当に良かったと思います。」

「フランスでの転倒からも得ることはありました。来年もタイトルを争いをすることが出来れば、ギャップが大きかったとしても慎重に走行する必要性があることを理解出来ました。今はとにかくこの感覚を楽しみたいですね。」

「UFOの演出については、今年多くの優勝を重ねる中で、チームや皆から”君は宇宙人だな”と言われていたんです。インスタグラムでもコメントをしていましたけど、今回のこういった演出を思いついたんです。UFOの出来は完璧とは言えませんでしたけど、こういった演出は面白いだろうなと思っていました。来年のゼッケンはナンバー1を使用します。BMWにとっては初の2輪の世界タイトルですし、BMWの素晴らしい仕事はナンバー1を掲げるにふさわしいでしょう。」

(Photo courtesy of BMW)