7週間で6戦を戦い抜く激戦もいよいよ終盤、ジョアン・ミルとルカ・マリーニは2024年世界選手権の第19戦に向け、セパン・インターナショナル・サーキットに挑む。
2024年の初テストから約9か月、レプソル・ホンダチームは再びセパンに戻ってきた。2月の最初の走行から、ホンダHRC全体によるホンダRC213Vの開発は一貫して集中的に続けられてきた。今回のマレーシアGPは、1年間の進歩を直接比較する絶好の機会となる。
ジョアン・ミルはクアラルンプール到着と共に意気込む。連続無得点記録を終えたものの、結果には満足しておらず、最近の改善を活かしてシーズン後半に苦しんできた振動問題の克服を目指す。
一方でルカ・マリーニは、この1年を通じて常に成長を遂げてきたライダーのひとりであり、セパンの5.54キロメートルのコース復帰に特に意欲的だ。2月に訪れた時から今に至るまで、マリーニとホンダHRCにとっても、この週末は19戦を戦ってきた進化を実感する場となる。
ジョアン・ミル
「セパンはテストでよく来るサーキットですから、我々ライダーにとっても馴染み深い場所です。シーズン終盤にここに戻ってきて、バイクや全体の進化を確認できるのはいいですね。今年はかなり変化がありましたので、2月と今を比較することが重要です。もちろん、レース週末中に対応すべき課題も多くありますが、タイGPでの感触を今度こそマレーシアで安定して発揮したいと思います。」
ルカ・マリーニ
「今週末は我々にとって非常に興味深いものになると思います。今年の始めからの進歩をここで確かめるチャンスです。バイクにも多くの改良を加え、自分自身もライディングに多くの取り組みを重ねてきました。その成果をセパンで見せたいと思っています。今年も残り2レース、最後の瞬間まで全力で取り組んでいきます。この数週間は非常に激しいスケジュールでしたが、全員が目標に向けて集中しています。」
（Photo courtesy of HRC）