Monster Energy Honda HRCのリッキー・ブラベックとスカイラー・ハウズが、厳しい岩場と複雑なナビゲーションを克服し、第3ステージでそれぞれ2位と3位を獲得した。この結果、両者ともに総合タイム差を縮め、ラリーのリーダー争いに加わった。 本日の特別ステージは、雨による路面状況の悪化のため、496kmから327kmに短縮。ビシャからアルヘナキヤに向かうルートで展開された。
リッキー・ブラベック、見事な走りで2位に浮上
前日の失望を払拭したブラベックは、火山地帯の技術的な地形を得意とし、Honda CRF450 RALLYを駆って堂々の2位に。ステージ優勝者ロレンツォ・サントリーノとの差を4分強に抑えた。また、総合リーダーであるダニエル・サンダースとの差を6分縮め、総合4位に浮上した。
リッキー・ブラベック
「48時間クロノステージで失った時間を取り戻そうとして、今日は良い走りができました。まだ3日目なので、これからも全力でプッシュします。バイクの調子も良く、楽しく走れています。明日はマラソンステージなので、大きなチャレンジが待っています。」
スカイラー・ハウズ、安定した走りで総合2位に
先陣を切ってスタートしたハウズは、リーダーとしての難しさをものともせず、見事なパフォーマンスを披露。特に後半では難解なナビゲーションを巧みに攻略し、ステージ3位を獲得。総合順位でも2位に浮上し、首位との差を6分51秒に縮めた。
スカイラー・ハウズ
「最初の100kmは100%岩だらけで、非常に難しい区間でした。建設現場のような場所で少しタイムを失いましたが、その後はナビゲーションが非常に重要で、すべてのウェイポイントを押さえながら進めました。完璧ではなかったですが、良い走りができたと思います。」
パブロ・キンタニリャ、堅実な走りで総合7位を維持
キンタニリャは、序盤の岩場や高速オフピステ区間で堅実なペースを維持し、ステージ6位に入った。総合順位7位を守りつつ、今後の巻き返しに期待を寄せる。
パブロ・キンタニリャ
「今日の地形はとても厳しく、岩場が多くて体力を使いました。自分の得意な地形ではありませんでしたが、全力を尽くしました。」
トシャ・シャレイナ、ミスを挽回し総合5位を維持
序盤で迷走したシャレイナは、その後リズムを取り戻しトップ10入り。総合順位では5位を維持したが、さらなるタイムロスが課題となった。
トシャ・シャレイナ
「最初の2kmでミスをしましたが、その後はプッシュして取り戻しました。途中で再び迷いましたが、最終的には安定して終えることができました。」
エイドリアン・ヴァン・ベヴェレン、大クラッシュも復帰して7位に
ヴァン・ベヴェレンは序盤の岩場でクラッシュしながらも、冷静に復帰してステージ7位を獲得。フロントブレーキの問題を抱えながらも粘り強く走り切った。
エイドリアン・ヴァン・ベヴェレン
「大きなクラッシュがあり、少し混乱しましたが、エアバッグがしっかり機能してくれました。その後のナビゲーションは難しく、ブレーキ問題にも苦しみましたが、無事にステージを終えられて良かったです。」
第3ステージ暫定結果:2025ダカールラリー
- ロレンツォ・サントリーノ(ESP)、Sherco、3:44:34
- リッキー・ブラベック(USA)、Honda、3:48:35 +4:01
- スカイラー・ハウズ(USA)、Honda、3:48:44 +4:10
- パブロ・キンタニリャ(CHI)、Honda、3:49:45 +5:11
- エイドリアン・ヴァン・ベヴェレン(FRA)、Honda、3:51:15 +6:41
- トシャ・シャレイナ(ESP)、Honda、3:52:12 +7:38
総合暫定順位(第3ステージ終了時点):2025ダカールラリー
- ダニエル・サンダース(AUS)、KTM、20:05:00
- スカイラー・ハウズ(USA)、Honda、20:11:51 +6:51
- ロス・ブランチ(BWA)、Hero、20:11:59 +6:59
- リッキー・ブラベック(USA)、Honda、20:14:15 +9:15
- トシャ・シャレイナ(ESP)、Honda、20:18:11 +13:11
- パブロ・キンタニリャ(CHI)、Honda、20:25:13 +20:13
- エイドリアン・ヴァン・ベヴェレン(FRA)、Honda、20:28:21 +23:21
(Photo courtesy of HRC)