bimota by Kawasaki Racing Team(BbKRT)は、FIMスーパーバイク世界選手権(WorldSBK)の第2戦に向けて始動。アレックス・ローズとアクセル・バッサーニの両ライダーは、今週末に開催されるポルティマオ戦に向けて準備を進めている。

ポルトガルのアウトドローモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェ、通称ポルティマオは、3月28日から30日にかけてWorldSBK第2戦を開催。BbKRTにとっては、つい先日もテスト走行を行ったばかりのサーキットへの“再訪”となる。bimota KB998 Riminiを駆る同チームにとって、このアップダウンの激しい全長4.592kmのコースは、大きな挑戦だ。

第1戦は2月21日から23日にオーストラリアで行われ、その後3月14日・15日にかけてポルティマオで非公開テストが実施された。天候の影響を受けながらも、このテストは両ライダーにとって貴重な機会となった。ローズはこのテストで特にフロントのセッティングにおいて進展を見せ、総合3番手のタイムを記録。実戦でもこのスピードを再現することが期待される。

一方、バッサーニはタイムアタックよりもマシン全体の理解を深めることを優先し、総合10位でテストを終えた。それでも彼とチームにとって、データ収集という点で非常に有益なテストだった。

開幕戦のフィリップアイランドでは、bimota KB998 Riminiが初の公式レースに参戦し、両ライダーとも全レースでポイントを獲得。ローズがスーパーポール・スプリントで7位を記録したことが、現時点でのベストリザルトとなっており、これを超える成績が今週末の目標だ。

アレックス・ロウズ

「再び走り出せることを楽しみにしています。新しいチームカラーで臨んだ第1戦・フィリップアイランドを終えられたのは大きな意味がありました。ポルティマオでのテストは天候の影響を受けましたが、それでもドライコンディションの限られた時間でフロントのフィーリングを改善することができ、ポジティブな結果でした。」

「この部分は第1戦の課題だったので、特に重要でした。オーストラリアでは他のライダーを抜くのが難しく、自信をもう少し持ちたいと感じていたので、その点でも前進できたと思います。チーム22のみんなも素晴らしい仕事をしてくれました。新しいプロジェクトなので、日々学びながら進んでいます。金曜日の走行から全力で取り組み、初戦よりも良い結果を目指します。トップ6を争うことが目標で、それ以上はボーナスだと思っていますが、もちろん全力で挑みます。この週末をとても楽しみにしています。トレーニングも家族との時間も充実していたので、レースに戻る準備はできています。」

アクセル・バッサーニ

「オーストラリアでのシーズン初戦は、本当に良いスタートだったと思います。すべてのレースでトップ10に入りましたし、このバイクで初めて走るサーキットだったことを考えれば、ポジティブに捉えるべきだと思います。ポルティマオではテストを行いましたが、正直あまり良いフィーリングでは終えられませんでしたし、自分でも速さを感じられませんでした。ですので、週末に何が起こるかはまだ分かりません。ただ、いくつかのデータがあるので、それをもとにマシンのセットアップを改善する必要があります。今はチームと一緒に最善の解決策を導き出すために取り組む時です。いつも通り、ベストを尽くします。」

(Photo courtesy of BbKRT)