トプラック・ラズガットリオグルが2026年シーズンからMotoGPに参戦することが正式決定した。二度のワールドスーパーバイク(WorldSBK)チャンピオンに輝いたトプラック・ラズガットリオグルは、プリマ・プラマック・ヤマハMotoGPチームと契約を交わし、最高峰クラスへの挑戦に臨む。

このビッグニュースはアラゴンGP直後、今週末のWorldSBKミサノラウンドを目前に控えたタイミングで発表された。同日に2025年のタイトル争いのライバルであるニコロ・ブレガが、2026年からドゥカティMotoGPテストライダーとして契約したことも話題となっている。

ラズガットリオグルは2021年にヤマハとともにWorldSBK王座を獲得。すでに2023年にYZR-M1をテストしており、アラゴンでの悪天候によるプライベートテストに続き、ヘレスでも数多くのラップを走行していた。しかしMotoGPフル参戦への移行はこれまで実現せず、今回ついにその機会が訪れた。

パオロ・パヴェジオ(ヤマハ・モーター・レーシング・マネージングディレクター)

「トプラックを再びヤマハファミリーに迎え入れることができ、大変うれしく思います。ヤマハのスーパーバイク史上最多勝利ライダーであるトプラックは、2度のWorldSBKタイトル獲得という並外れた才能を証明してきました。MotoGPへの移行は彼にとって“ホームカミング”であると同時に、新たなチャレンジでもあります。」

「この挑戦は段階的な成長を目標に掲げて準備されてきました。彼の闘志と決意はプリマ・プラマック・ヤマハMotoGPチーム、そしてヤマハの大胆なMotoGP戦略に完璧にフィットしています。2026年こそ、ファンが長年待ち望んでいたその時であり、我々はその移籍が最良のタイミングだと確信しています」

トプラック・ラズガットリオグルは、ここ数年で2度のWorldSBKタイトルを獲得。2026年シーズンからMotoGPの舞台に新たな刺激をもたらすことになる。