MotoGPプロジェクトでドゥカティ・デスモセディチGPのテストライダー就任へ

ニコロ・ブレガが2026年もAruba.it Racing – ドゥカティ・チームとともにスーパーバイク世界選手権(WorldSBK)に参戦することが決定した。さらにブレガは、ドゥカティ・デスモセディチGPのMotoGP開発プロジェクトにも参加し、テストライダーとして重要な役割を担うことになる。シーズン中はミケーレ・ピッロとともにMotoGP用デスモセディチGPの開発に貢献。2027年からMotoGPに新たに参入するピレリ製タイヤへの適応作業を中心に取り組む予定だ。

1999年生まれのブレガは、2022年にスーパースポーツ世界選手権(WorldSSP)で初タイトルを獲得。2023年からはスーパーバイク世界選手権にステップアップし、初年度ながらランキング2位を獲得。現在は2025年シーズンのチャンピオンシップリーダーとして252ポイント、13回の表彰台、8勝、2回のポールポジションを記録している。今回の契約は、若きイタリア人ライダーの才能を評価した結果だ。MotoGPプロジェクトへの参加は、ブレガにとってさらなる成長と挑戦の場となる。

ニコロ・ブレガ

「MotoGPのドゥカティ・テストライダーという役割を担うことができ、とても嬉しいです。デスモセディチGPを試す機会を得られるライダーは多くありませんし、自分にとっては夢の一部が実現した形です。これは人生における非常に重要な目標の一つであり、このチャンスを最大限活かして、ドゥカティの世界でさらに経験を積んでいきたいと考えています。」

「クラウディオ、ジジ、マウロ、そしてこの機会を与えてくれたボルゴ・パニガーレのすべての方々に感謝しています。このチャンスをしっかり活かして具体的な成果を出したいです。未来については、今は現在に集中しています。Arubaとドゥカティのカラーを守ってスーパーバイクで戦うこと、そしてデスモセディチGPに乗るときに全力を尽くすことが最優先です。先のことはその時が来たら分かるでしょう。今は優先順位が明確です」

ルイジ・ダッリーニャ(ドゥカティ・コルセ ゼネラルマネージャー)

「ニコロはドゥカティ・コルセプロジェクトにおける“勝負のかかった賭け”でした。2022年にスーパースポーツから始まり、パニガーレV4Rを駆って上位カテゴリーでも競争力を発揮するという目標で共に歩みを進めてきました。WorldSBK初年度からその実力と才能を存分に発揮し、周囲を驚かせてきました。来季もAruba.it Racingとともに参戦を継続できること、さらにドゥカティ・コルセのMotoGPプロジェクトにも新たな役割を担ってもらえることを発表でき、とても嬉しく思います。MotoGPに新たなタイヤサプライヤーが参入する中、ニコロはデスモセディチGPの開発・適応において極めて貴重な戦力となります。今回の新たな役割は、ライダーとしてさらなる成長と進化への刺激になるとともに、我々からの大きな信頼と評価の証でもあります」