マルク・マルケスがトップ3、バニャイアは9番手で好感触

アラゴンGP終了翌日のモーターランド・アラゴン公式テストで、ドゥカティ・レノボ・チームは再び前進を果たした。マルク・マルケスとフランチェスコ・バニャイアは、デスモセディチGPの新しいセットアップとエアロダイナミクスパッケージのテストに集中。収穫の多い1日となった。

アラゴンGPの絶対的勝者であり、チャンピオンシップリーダーでもあるマルケスは、今回のテストセッションを最大限に活用。計73周を走行し、ベストタイムは1分45秒749で最終順位3番手につけた。一方、前日のレースで久々に表彰台へ返り咲いたバニャイアは、自身のライディングへの自信回復を目指してテストに臨んだ。合計72周をこなし、ベストタイムは1分46秒391。総合順位9番手でテストを終えている。

次戦は約2週間後、2025年MotoGPシーズン第9戦、ドゥカティのホームレースとなるムジェロ・サーキットで開催されるイタリアGPだ。

マルク・マルケス

「非常にポジティブな1日でした。今日の仕事に満足しています。次回の公式テストは夏の終わりにミサノで予定されており、それでは新しいパーツのホモロゲーションに間に合わないため、今日は新しいエアロパッケージに集中しました。新旧のカウルを組み合わせていくつかの異なる構成を試し、全体的なバランスは良好です。どちらのフェアリングもラップタイムは変わりませんが、新しいパーツを投入してラップタイムに差が出ないのは良いサインです。ここからバイクのバランスに関して作業を進めていくことが出来ます。まだ最終決定はしていませんが、今後データを分析して今後の方向性を決めていきます。忙しい1日でしたが、予定していた作業をすべて完了できたので満足しています。今日テストした内容をムジェロで使用しようと思えば出来ますが、現在のバイクのバランスは最高ですから、どうするかを考える必要があります。」

フランチェスコ・バニャイア

「非常にポジティブなテストでした。自分のライディングへの自信を取り戻しつつありますし、新しいエアロパッケージも試しました。高速コーナーでは前進を感じましたが、他の部分ではバイクがかなり動きます。まださらなるデータが必要ですし、運良く今週はミケーレ(ピッロ)がバルセロナでテストを行う予定なので助かります。また、新しいスイングアームも試しましたが、今日のトラックコンディションは非常にグリップが高かったため、比較は簡単ではありませんでした。ムジェロに何を持ち込むべきか、これから検討していきます」

ダヴィデ・タルドッツィ

「今朝から新しいフェアリングを両方のライダーに試してもらいました。これでより多くのグリップをリアに提供することを目指しています。同時にシケイン等でよりバイクの敏捷性を高めることも狙っています。ただ完璧を求めることは出来ませんから、ライダーからのフィードバックを元にエンジニア達が作業を進めることになります。ペッコに関してはある程度満足をしているようですが、マルクは少し疑問があるというコメントがありました。マルクに関しては現在のバイクで十分に高い戦闘力を持っていますから、彼のバイクの構成を変えることになるものに関しては少し疑問を持っているんでしょう。この新しいフェアリングが有効であることがわかれば、次回のムジェロでの投入を予定しています。ペッコのフィーリングが戻りつつあるのは良かったですし、ようやく我々は彼にフロントの自信を与えるパッケージを用意できました。」