2025年ピレリ・エミリア=ロマーニャラウンド初日、スーパーバイク世界選手権(WorldSBK)のフリー走行1回目(FP1)がミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで行われた。トプラック・ラズガットリオグル(ROKiT BMWモトラッドWorldSBKチーム)が1分33秒031のタイムでトップに立ち、タイトル争いのライバル、ニコロ・ブレガ(Aruba.itレーシング・ドゥカティ)を0.226秒差で抑えた。

数週間前のテストから両者は高いパフォーマンスを見せており、その勢いをFP1でも維持。セッション全体を通じて最速セクタータイムを競い合った末、ラズガットリオグルがP1を確保。ブレガは1分33秒257で2番手に続いた。アルヴァロ・バウティスタ(Aruba.itレーシング・ドゥカティ)も好調なスタートを切り、1分33秒372で3番手につけた。ラズガットリオグルとの差は0.341秒だった。

ヤマハ勢ではレミー・ガードナー(GYTR GRTヤマハWorldSBKチーム)が最上位、テストからの好調を維持して4番手を獲得。ダニーロ・ペトルッチ(バルニ・スパーク・レーシングチーム)が5番手につけ、#87のガードナーとの差は1秒未満だった。アクスル・バッサーニ(bimota by カワサキ・レーシングチーム)は1分33秒990で6番手。ホームレースでの表彰台を目指す戦いに名乗りを上げた。

ホンダ勢ではイケル・レクオナ(ホンダHRC)が1分33秒890で7番手。サム・ロウズ(ELFマークVDSレーシングチーム)は1分33秒910で8番手に入り、ラズガットリオグルとの差は0.879秒だった。ドミニク・エガーター(GYTR GRTヤマハWorldSBKチーム)は終盤にタイムを更新して9番手に浮上。アンドレア・ロカテッリ(パタ・マクサス・ヤマハ)がトップ10を締めくくった。

ヤマハ・モトクロスレーシングWorldSBKチームのバハッティン・ソフォオグルはFP1開始10分以内にターン1で転倒。貴重な走行時間を失ったものの、終盤に再出走。しかしファイナルラップのターン15でも再び転倒。メディカルセンターで検査を受けたが、フィットと判断された。一方、ジョナサン・レイ(パタ・マクサス・ヤマハ)は電気系トラブルにより大半の時間をガレージで過ごし、わずか6周の走行にとどまった。マイケル・ファン・デル・マーク(ROKiT BMWモトラッドWorldSBKチーム)はターン1で転倒し、セッションを途中終了。11番手となった。

WorldSBK FP1トップ6

  1. トプラック・ラズガットリオグル(ROKiT BMWモトラッドWorldSBKチーム) 1分33秒031
  2. ニコロ・ブレガ(Aruba.itレーシング・ドゥカティ) 1分33秒257
  3. アルヴァロ・バウティスタ(Aruba.itレーシング・ドゥカティ) 1分33秒372
  4. レミー・ガードナー(GYTR GRTヤマハWorldSBKチーム) 1分33秒669
  5. ダニーロ・ペトルッチ(バルニ・スパーク・レーシングチーム) 1分33秒731
  6. アクスル・バッサーニ(bimota by カワサキ・レーシングチーム) 1分33秒880