序盤の攻勢から一転、フロントタイヤの摩耗が致命傷に

フランチェスコ・バニャイアは序盤こそ積極的に攻めたものの、7周目を境に状況は一変。摩耗したフロントタイヤが原因でアンダーステアが連発し、アレックス・マルケスに接近するたびにマシンコントロールが困難になっていった。過去のレースから状況は好転しておらず、改善の糸口も見えていないという。マシンはブレーキ解除直後から挙動を乱し、すべてのコーナーで転倒寸前の不安定さがつきまとう。それでもバニャイアは「マルケス兄弟が前にいる状況を変えたい」と強い決意を示し、次回のアッセンでも前向きに戦い続ける姿勢を見せている。

アンダーステアに苦しみ続けたレース中盤以降の戦い

「今日は限界でプッシュしました。優勝争いをしていこうと思いましたが、7周目以降はスローダウンせざるを得ませんでした。フロントタイヤが摩耗してしまい、あらゆる箇所でアンダーステアが発生しました。なんとかコントロールをしようとしていました。アレックスに接近するたびにアンダーステアが発生していきました。これは今までのレースと変わりません。状況は変わっていませんね。現時点まで何が改善となるかがわかっていません。何かしら異なるアプローチが必要でしょう。わずかながら前進はしているんですけどね。」

マシン挙動の不安定さがもたらす限界状態

「バイクをリーンさせた瞬間からバイクが動き回ってしまいます。ブレーキをリリースした後はすぐにアンダーステアが発生します。すべてのコーナーで転倒しそうになっているんですよ。」

ポジティブな要素と次戦への意気込み

「ポジティブな点としては序盤のバトルですね。マルケス兄弟が前にいる状況を毎週末見ているのは自分のやりたいことではありませんから、何らかでこの繰り返される結果を改善したいです。」

「何かをする必要があるんですが、すぐには難しいでしょう。アッセンはフロントのフィーリングが重要ですし、現時点では悪夢となりかねませんが楽しんでいきたいですね。」