バニャイアの不調は一時的なものと分析
マルク・マルケスは、ハンガリーGPを前にDAZNのインタビューに応じ、フランチェスコ・バニャイアの苦戦について自身の見解を語った。かつて自らも同様の経験を持つマルケスは、ペッコの状況を「一時的なもの」とし、彼の才能とドゥカティの対応力があれば再びトップ争いに戻ってくると強い信頼を示した。
自信喪失がもたらす悪循環
「ペッコの不調について説明すること、理解することも難しいですね。例えばオーストリアの金曜では、彼が一番良いペースを持っていたのに、週末が進むにつれて後退していきました。MotoGPではよくあることですね。バイクへの自信を少しでも失うと、ブレーキングゾーンで0.05秒失い、それが4〜5箇所あると、1周で0.2〜0.3秒になります。そうなると、自信を失うスパイラルに陥ります。」
経験に基づくマルケスの視点
「だからこそ、昨年自分は自信を取り戻す必要があると何度も繰り返していました。自信がつけば、いろいろ試せるし、自由に走れます。それが今のペッコに起きていることかもしれません。多くの要素が重なって、彼のライディングが硬くなり、結果として遅くなっているようです。でも彼とドゥカティは必ず解決策を見つけるはずです。彼がバイクの乗り方を忘れたわけじゃありません。実際、速いセッションもあるんですから。」
チーム内のプレッシャーと精神面の影響
「チームメイトが前を走ってるとき、自分も過去に何度もミスしてきました。ダニが前を走ってたときもそうでした。チームメイトに負けて『このバイクに相応しくない、他のライダーの方が良い』なんて言われる日がいつか来ます。ただ、ペッコは2度のワールドチャンピオンで、ランキング3位につけていて、オーストリアではフロントローからスタートしたライダーですから大した問題じゃないでしょう。いずれ道を見つけるはずです。」