戦略が勝敗を左右するダカールラリーにおいて、トップに立ち続けることは極めて難しい。だが、トシャ・シャレイナはその常識を打ち破った。第3ステージに続く連勝を飾り、今大会4度目のステージ勝利を挙げて総合首位を奪取。417kmのスペシャルの半分以上を単独先頭で走り切るという堂々たるパフォーマンスで、王者の資質を強烈に印象づけた。

シャレイナは現在、モンスターエナジー・ホンダHRCのチームメイトであるリッキー・ブラベックと同タイムで総合トップに並んでいるが、当日の成績により首位をキープ。3位にはスカイラー・ハウズがわずか10秒差で続き、ホンダが1-2-3を独占。日本メーカーの強さを改めて示したステージとなった。
一方、エイドリアン・ヴァン・ベヴェレンは再び5分の遅れを喫し、総合では10位圏内ぎりぎりの位置に後退。シャレイナとのタイム差は27分24秒に拡大している。
ホンダ勢が存在感を示す中、レッドブルKTMファクトリーレーシングは静かに巻き返しの機会をうかがっている。ダニエル・サンダースはステージ5位(+2分37秒)、エドガル・カネットは8位(+3分49秒)でフィニッシュ。総合ではサンダースがトップから1分24秒差で、次戦の有利なスタート位置を活かして攻勢に出るとみられる。
ラリー2クラスでは波乱が発生。首位争いを演じていたマイケル・ドハーティがホイール破損でビバーク到達ならず、大幅なタイムペナルティを受ける見込み。また、マルティン・ヴェントゥーラもマシントラブルで約2時間を失い、表彰台争いから後退した。
この混乱の中で頭角を現したのが、アメリカンレジェンド、ジョニー・キャンベルの息子であるダカールルーキーのプレストン・キャンベル。ラリー2クラスの暫定首位に立つ快挙を達成した。
さらに、中国メーカーKOVEから参戦するニールス・テリックが自身初、そしてKOVEにとっても初となるステージ勝利を挙げ、注目を集めている。
ステージ5は過酷なマラソンステージの後半戦。戦略、ナビゲーション、そしてマシンマネジメントが引き続き重要な鍵となる。ラリーはまだ序盤。だが、シャレイナはすでに「真の王者」の走りを見せ始めている。
ダカール・ラリー2026 ステージ4順位
ダカール・ラリー2026 ステージ4終了後 総合順位
中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近はまた乾式クラッチのDucatiに乗りたいと思っています。