2026年ダカール・ラリー第12ステージで、レッドブルKTMファクトリーレーシングのルシアーノ・ベナバイズが快走を披露し、2番手タイムでフィニッシュ。総合順位でも2位に浮上し、最終ステージを前にタイトル争いに踏みとどまった。この日のステージはアル・ヘナキヤからヤンブーへ向かう全長720km(そのうち311kmが競技区間)。小さな砂丘や砂地のトラック、岩場の川床、高速セクションが入り混じる多様な路面がライダーを待ち受けた。
ベナバイズは4番手スタートから序盤で先行3台をパスし、150km地点からは先頭でステージを開ける展開に。完璧なナビゲーションを見せ、ステージ2位でフィニッシュ。総合首位のリッキー・ブラベック(ホンダ)とは3分20秒差で、タイトル奪取の可能性を残した。

ルシアーノ・ベナバイズ
「本当に厳しい一日でしたが、最初から全力で走りました。序盤でエドガルを抜いてからは150km付近で先頭に立ち、そこからは自分がステージを開ける形になりました。このコンディションでは簡単なことではなく、少しタイムを失いましたが、100パーセントの力を出し切ったので満足しています。ステージは砂埃がひどく、ナビゲーションも難しく、岩も多く、やわらかい砂丘ではすぐにタイムを失いかねない状況でした。残りはあと一つ、短いステージが残っています。最後の1キロまで全力で攻め続けます」
若手のエドガル・カネットは序盤で軽いナビゲーションミスにより数分をロス。以降はリスクを避けつつ安定した走行に切り替え、ステージ11位でゴール。最終ステージで再びアタックを狙う。
エドガー・カネット
「本当に厳しいステージでした。序盤で少し進路を外れ、ルシアーノに抜かれてからは、ステージをしっかり走り切ることに集中しました。無理をして得られるものはなく、失うものの方が大きいので、まずはバイクを無事に戻すことを最優先に考えました。下りで小さな転倒はありましたが大きな問題ではなく、それ以降は無理せずに走りました。とにかくステージを完走して経験を積むことが目的でした。このダカールも残すはあと1ステージ。過去2年のラリー活動で学んだ以上のことをこの2週間で経験できたと思います。前方の争いは非常に激しく、みんな素晴らしい走りをしているので、明日は最後まで接戦になるでしょう」
負傷を抱えるダニエル・サンダースにとっても、この第12ステージは一層厳しいものとなった。途中で小さな転倒もありながら、痛みと戦いながらステージ15位でフィニッシュ。世界ラリーレイド王者としての意地を見せた。
ダニエル・サンダース
「昨日よりも明らかに厳しい一日でした。浮石や川床、テクニカルなセクションが多くて、ケガの状態では本当に難しいルートでした。腕が両方使えたら楽しいステージだったと思いますが、自分の状態ではそれらのセクションをどうにかこなすのがやっとでした。小さなクラッシュもありバイクにダメージもありましたが、とにかく賢く走って無理をしないことを心がけました。ケガをかばって筋肉痛もありますが、それも含めてラリーです。チームは本当に一生懸命サポートしてくれていますし、自分に対しても大きな信頼を寄せてくれているので、このダカールを完走することが何よりも重要です。あと1日、100kmほどのステージが残っているので、できるだけ回復して、最後の力を振り絞ってゴールを目指します」
最終第13ステージはヤンブーをスタート・ゴールとする短距離のループコースで、競技区間はわずか108km。各ライダーがランキングでの最終ポジションをかけて全力で挑むことになる。
中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近はまた乾式クラッチのDucatiに乗りたいと思っています。