トップラック・ラズガットリオグル(ROKiT BMW Motorrad WorldSBK Team)が支配力をさらに強め、フランスラウンドの決勝レース2で今季4大会連続のハットトリックを達成。BMWにとって通算50勝目となる記念すべき勝利で、自身の連勝記録を12に伸ばした。これにより2024年に自身が打ち立てた連勝記録「13」まであと1勝に迫っている。
ブレガとアレックス・ロウズがラズガットリオグルの後ろに続き、それぞれ2位と3位でフィニッシュ。特にアレックス・ロウズは今大会で3度目の表彰台に立ち、1988年のホッケンハイムでステファン・メルテンスとダビデ・タルドッツィが記録した以来となる、ビモータとして1大会3度の表彰台という快挙を成し遂げた。
ラズガットリオグル圧勝、通算75勝目を達成
この日午前のスーパーポールレースでサーキット最多勝となる10勝目を挙げたラズガットリオグルは、午後のレース2でもホールショットから先頭を守り切り完勝。これでキャリア通算75勝目となり、ランキング首位の座をより盤石なものにした。
ニコロ・ブレガ(Aruba.it Racing – Ducati)は今季23度目の表彰台を獲得したが、ラズガットリオグルの後塵を拝するのはこれで27回目。アレックス・ロウズ(bimota by Kawasaki Racing Team)はキャリア通算50回目の表彰台となった。
レース展開:トップ3争いの激闘とドラマ
スタート直後、ラズガットリオグルがホールショットを奪い、ブレガ、アレックス・ロウズ、ジョナサン・レイ(Pata Maxus Yamaha)が続く展開。序盤はレイがダニーロ・ペトルッチ(Barni Spark Racing Team)を追い、ポジション争いがヒートアップ。8周目のターン5でレイが大胆なスプリットを決め、3位に浮上する場面もあった。
しかし、レース中盤にかけてペースを上げたアレックス・ロウズが抜き返し、3連続表彰台を獲得。終盤にかけてレイはペースが落ち、最終的には6位でフィニッシュした。
バウティスタが14番グリッドから4位まで巻き返し
アルヴァロ・バウティスタ(Aruba.it Racing - Ducati)は14番グリッドからのスタートながら冷静にポジションを上げ、7周目には9位、14周目には大胆なダブルオーバーテイクで6位に浮上。最終的には4位でチェッカーを受けた。マイケル・ファン・デル・マーク(ROKiT BMW Motorrad WorldSBK Team)も好調を取り戻し、今季18戦ぶりのベストリザルトとなる5位を記録。
中団の激戦:ロカテッリとガーランドの追い上げ
アンドレア・ロカテッリ(Pata Maxus Yamaha)は22番グリッドから13台抜きを果たし、9位まで浮上。ドミニク・エガーター(GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team)は4戦連続でトップ10入りを継続。
ガレット・ガーロフ(Kawasaki WorldSBK Team)も23番手からスタートし、11位でフィニッシュする驚異のリカバリーを見せた。アクセル・バッサーニ(bimota by Kawasaki Racing Team)はスタート時の8位から後退したが12位でポイント獲得。