
2026年FIMモトクロス世界選手権がアルゼンチン・バリローチェで開幕し、全19戦・17か国を巡るシーズンがスタートした。シリーズ最初のフライアウェイラウンドとなる今大会で、レッドブルKTMファクトリーレーシングはKTM 450 SX-FとKTM 250 SX-Fを投入し、4名体制で参戦した。
新設されたバリローチェMXレーストラックは、深く荒れた路面に緩いトップソイルが重なる高速かつ滑りやすいコース。開幕戦にふさわしい難易度の高い舞台となった。天候は晴れで暖かく、風も吹くコンディションの中、パタゴニアの観光都市バリローチェ近郊に集まった多くのファンがフェンス沿いからレースを見守った。
MXGPクラスではルーカス・コエネンが2ヒートで4位と6位を記録し、総合5位を獲得。ベルギー人ライダーは右目の視界トラブルを抱えながらも粘り強い走りを見せた。レース1では一時表彰台争いに加わったが、転倒により4位でフィニッシュ。それでもレース2では上位勢とほぼ同等のラップタイムを刻みながらトップ6でチェッカーを受けた。アンドレア・アダモはこの大会がMXGPクラスデビュー。レース1では一時3位を走行するなど存在感を見せたが、最終的に11位。レース2では安定した走りを見せ7位でフィニッシュし、総合8位を獲得した。
MX2クラスではシモン・レンゲンフェルダーが圧倒的な強さを見せた。土曜日の予選ヒートではクラッシュしてリタイアとなり、決勝は22番ゲートという不利な位置からのスタートとなったが、決勝では別格の走りを披露。レース1では序盤からトップに立ちそのまま優勝。レース2ではリアム・エバーツを追い上げて終盤に首位を奪い、1-1の完全優勝で開幕戦を制した。これはレンゲンフェルダーにとってキャリア10勝目であり、2025年トルコGP以来の勝利となった。またレッドブルKTMはMX2クラスで19大会連続表彰台という記録も継続した。
サシャ・コエネンは土曜日の予選ヒートで勝利し10ポイントを獲得。決勝レース1では出遅れながらも追い上げて2位に入った。しかしレース2のオープニングラップで前方のライダー同士がジャンプ中に接触し、そのクラッシュに巻き込まれてリタイア。総合8位となった。世界選手権はヨーロッパへ戻り、第2戦は3月21〜22日にスペイン南部ウエルバ近郊アルモンテで開催されるMXGPオブ・アンダルシアとなる。この大会でアルモンテ・サーキットがMXGP初開催を迎える。
ルーカス・コエネン




「土曜日はまずまずで決勝レースを楽しみにしていましたが、夜になって目にかなり問題が出てしまい、日曜日はあまりよく見えない状態でした。治療も試しましたが、走っている間にさらに悪化してしまいました。まるで目隠しをしてレースをしているような感覚でした。余計なミスをしないようにペースを抑えながら走りました。スペインまでには解決できるはずですし、それ以外はすべて順調に進んでいます。」
アンドレア・アダモ



「週末には多くのポジティブな点がありました。予選レースの内容にはとても満足していますし、決勝レース1の前半も良いスピードがありました。ただ後半は少し苦しくなってペースが落ちてしまいました。レース2に向けて気持ちを切り替え、より良いレースができたと思います。まだやるべきことはありますがスピードはあります。バイクにもチームにも満足していますし、すべて順調です。次のレースに向かいます。」
シモン・レンゲンフェルダー







「素晴らしい週末でしたが、完璧だったとは言えません。昨日のクラッシュは痛かったです。少し攻めすぎていたのかもしれません。それでも外側のゲートからスタートして1-1を達成できました。本当にうれしいです。バイクはとても良かったですし、ここまで多くの努力を重ねてきました。KTMチームに心から感謝しています。」
サシャ・コエネン




「アルゼンチンでは良い週末でした。予選レースでは勝てましたし、決勝レース1ではスタートが悪くて12〜13番手あたりでしたが、追い上げて2位まで戻りました。ただ腕上がりが出てしまい、ライディングがかなり難しくなりました。レース2では最初のジャンプで前方の2人が空中で接触してしまい、避けることができませんでした。リタイアになりましたが、体は大丈夫です。スペインではもっと良い結果を目指したいと思います。」
2026年MXGPアルゼンチンGP 結果
MXGP 総合結果
- ジェフリー・ハーリングス(オランダ/ホンダ)1-1
- ロマン・フェーブル(フランス/カワサキ)3-2
- トム・ヴィアーレ(フランス/ホンダ)2-4
- ルーカス・コエネン(ベルギー/レッドブルKTMファクトリーレーシング)4-6
- アンドレア・アダモ(イタリア/レッドブルKTMファクトリーレーシング)11-7
MXGP ポイントランキング(第1戦終了時)
- ジェフリー・ハーリングス(ホンダ)50
- トム・ヴィアーレ(ホンダ)50
- ロマン・フェーブル(カワサキ)48
- ルーカス・コエネン(レッドブルKTMファクトリーレーシング)42
- アンドレア・アダモ(レッドブルKTMファクトリーレーシング)32
MX2 総合結果
- シモン・レンゲンフェルダー(ドイツ/レッドブルKTMファクトリーレーシング)1-1
- ギエム・ファレス(スペイン/トライアンフ)3-4
- カムデン・マクレラン(南アフリカ/トライアンフ)6-2
- リアム・エバーツ(ベルギー/ハスクバーナ)7-3
- サシャ・コエネン(ベルギー/レッドブルKTMファクトリーレーシング)2-DNF
MX2 ポイントランキング(第1戦終了時)
- シモン・レンゲンフェルダー(レッドブルKTMファクトリーレーシング)50
- ギエム・ファレス(トライアンフ)47
- カムデン・マクレラン(トライアンフ)43
- リアム・エバーツ(ハスクバーナ)41
- サシャ・コエネン(レッドブルKTMファクトリーレーシング)32

中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近DucatiモンスターS4Rに乗り換えました。





