マルク・マルケスが日本スプリントを制す ディオゴ・モレイラが初の土曜表彰台

レース展開

マルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)は、日本グランプリのティソ・スプリントで抜群のスタートから先頭に立ってレースを引っ張った。チャンピオンシップリーダーのホルヘ・マルティン(アプリリア・レーシング)は前半戦で追走し、2位でフィニッシュするかに見えた。しかし終盤に劇的な展開が訪れ、マルティンは3位争いの三つ巴に飲み込まれ、さらに最終ラップのトラックリミット違反により、マルティンとエネア・バスティアニーニ(レッドブルKTMテック3)の両者に1ポジション降格ペナルティが科された。これによりディオゴ・モレイラ(プロ・ホンダLCR)が初のスプリント表彰台を獲得し、ブラジル人ライダーとして初めて土曜日の表彰台に上がった。

スタートと1周目のインシデント

マルク・マルケスはホールショットをほぼ奪い取ったが、マルティンがアウト側からついていこうとしたものの、これを断念せざるを得なかった。その直後、ターン3でドラマが発生。アレックス・マルケス(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)がペドロ・アコスタ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)とファビオ・ディ・ジャナンナントニオ(ペルタミナ・エンデューロVR46レーシングチーム)の両者に接触し、3人全員が転倒してリタイアとなった。ライダーに怪我はなく、アレックス・マルケスはこのインシデントへの関与により、日曜日のレースでダブル・ロングラップ・ペナルティが科された。

これによりマルク・マルケスがマルティンを従えてトップを走り、2台は接近した状態が続いた。マルコ・ベッツェッキ(アプリリア・レーシング)は3位でバスティアニーニを抑えようとしていた。しかしトップのマルク・マルケスはペースを上げ、先頭2台と後続との差が少しずつ広がり始めた。

表彰台争いの激化

バスティアニーニは3周目にベッツェッキをかわし、そこへ地元の小椋 藍(スーパーファイル・トラックハウスMotoGPチーム)とモレイラが加わった。3人は接近戦を繰り広げたが、モレイラが一度に2台をまとめてかわして4位に浮上。その後、小椋がベッツェッキを攻略して4位に上がった。

中盤時点ではトップの顔ぶれに変化はなかったが、差は広がっていなかった。マルク・マルケスはマルティンに対して約1秒のリードを保ちながらレースをコントロールし、バスティアニーニは3位でいくらかの余裕を作り出していた。しかし周回を重ねるごとに、マルク・マルケスは着実に差を広げていった。

終盤の劇的展開と表彰台の入れ替わり

最終盤、表彰台の顔ぶれは決まったかに見えたが、ドラマはまだ続いていた。マルティンがリアグリップに苦しみ始めると、バスティアニーニとの差が一気に縮まり、モレイラもマルティンの背後に迫った。コース上では最後まで接近した状態が続いたが、オーバーテイクは実現しなかった。しかしチェッカーフラッグ後、最終ラップのトラックリミット違反がマルティンとバスティアニーニの両者に適用された。

これにより両者に1ポジション降格ペナルティが科され、モレイラが自身およびブラジル人ライダーとして初のスプリント表彰台を獲得した。マルク・マルケスが優勝、モレイラが2位、マルティンは3位で表彰台を確保した。バスティアニーニは失った表彰台に悔しさをにじませながら4位となった。

5位に小椋 藍、6位にベッツェッキ、ヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)が7位、ラウル・フェルナンデス(スーパーファイル・トラックハウスMotoGPチーム)が8位でフィニッシュ。ファビオ・クアルタラロはモンスターエナジー・ヤマハMotoGPチームとして地元での最終ポイントとなる9位を獲得し、フェルミン・アルデゲル(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)を抑えた。