
KTMのモータースポーツディレクター、ピット・バイラーが現行RC16の弱点を明かし、2027年の新技術規約を好機と捉えていることを語った。KTMは2017年からMotoGPに参戦し、これまでに8勝を挙げているが、グリッド最前線への最後の一歩はまだ踏み出せていない。2027年シーズンに向けてはファクトリーチームにアレックス・マルケスとファビオ・ディ・ジャンアントニオが加入し、サテライトのテック3にはルカ・マリーニとセナ・アジウスが加わる予定で、体制も大きく刷新される。
ピット・バイラー
「問題はいつも、コーナーで向きを変えてブレーキを離す瞬間です。ライダーたちが口を揃えて言うのは、『他のバイクはライダーが向きを変えようとすると即座についてくるのに、自分たちのバイクはほんの一瞬もたついてしまう』ということです。まさにそこが改善しなければならないポイントです。」
「そこさえ解決すれば、あとは連鎖的によくなります。少しでも早く向きが変われば、より早くバイクを起こせて、タイヤを正しい位置に置けて、より大きな駆動力が得られます。」
「もちろん駆動力が足りていないのは事実ですが、それはバイクが横を向いたままスピンしているからです。パワーが足りないのではなく、加速するための正しい姿勢が作れていないのです。」
「ペドロに残ってほしくないかと言えば、嘘になります。でも、こうなるべくしてなったのかもしれません。自分たちへのプレッシャーは高まっていますし、バイクをもっとよくしなければなりません。間違いなく、ペドロはバイクよりも速い選手です。」
「新しいバイクが完成し、ライダーも完全に入れ替わることは、再出発であり、自分たちにとって大きなチャンスだと感じています。」
「自分たちはMotoGPの新参者ではありません。長年ここにいますが、本当の意味で完全に新しいバイクを作る機会はありませんでした。常に何かを付け加えて、あれを変え、これを変えてきた。ここ数年はスプロケットの位置を変えたい、クランクの位置を変えたいと思っていても、直近の2年間は新しいエンジンを作ることすらできない。それでいて、セットアップでは解決できないバイクの弱点があることはわかっている状況でした。」
「だからこそ、この白紙の状態が、10年分のMotoGP経験を新しいバイクに注ぎ込む機会を与えてくれると感じています。新しいバイク、新しいライダー、そして本当に自分たちのところに来たいと思ってくれているライダーたち。それが前向きに未来へ向かって取り組む新たなモチベーションになると思います。」
「自分たちやバイク、チームへの批判がバイクをよくするわけではありません。弱点はわかっています。でも強みも持っています。その強みを土台にして残りを作り上げ、チャンピオンシップのトップとの差を縮めていきたいのです。」

中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近DucatiモンスターS4Rに乗り換えました。