MotoGPチャンピオンシップで全てのMotoGPライダー達と密接に仕事をしているブレンボのテクニシャン達によると、アウトードロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェは、そこまでブレーキにとって厳しいサーキットではない。5段階評価では2に該当し、2021年シーズンの中では2番目に低いインデックス数値となり、フィリップアイランドと同様だ。
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アップダウンが続くためにライダーたちはスロットルをオフにした状態でのコントロールが難しく、ダウンヒルブレーキではブレーキが遅れたり、上り坂のブレーキではブレーキが早すぎたりするリスクが存在する。下り坂の最大傾斜度は12%で、上り坂の最大傾斜度は6%だ。場所によっては左右の傾斜度が8%にも達し、ホイールが非常に重要な役割を果たすこととなる。そうした意味からマルケジーニ製ホイールが最高の選択となる。

最も厳しい要求に応えることができるマルケジーニホイール

マルケジーニホイールは2000年3月からブレンボグループとなり、生産工場を共有している。2021年シーズンに、マルケジーニの鍛造マグネシウムホイールはMotoGPクラスで3分の2のバイクに装着されている。デザインはフロントが5本スポークか7本スポークで、リアは7本スポークとなる。
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これらのホイールは3D型鍛造で製造されており、熱処理などによって最高水準の剛性を確保、慣性の働きを最小化している。マルケジーニホイールは軽量であることが特徴で、(※当然ながらタイヤの軽量さも重要で、バネ下の回転する重量物の中ではタイヤが最も重量が重い)これによってバイクの加速性と、コーナーにおける旋回性が向上し、ブレーキングレスポンスをさらに高めている。

軽量さとパフォーマンスはロードバイクにも最適

マルケジーニはプロフェッショナルなライダーたちだけのものではなく、ロードバイクのユーザたちにとっても最高のパフォーマンスを提供する。マルケジーニのユニークなスタイルは最先端のデザインを採用しており、そして構造解析とテストによってもたらされたものだ。

M7RGenesiホイールは7本スポークで、多軸鍛造によって航空宇宙産業で使用されるマグネシウム合金から作られている。最終的なホイールジオメトリーは型によって決められており、モーターサイクルのモデルにもよるが、通常のホイールよりも26%から41%軽量に仕上がっている。

MotoGPバイクはスーパーバイクよりも激しいブレーキを行う

MotoGPライダー達はポルトガルのトラックにおいて、15カ所のブレーキングポイントの10カ所でブレーキを使用する。これは10月に レースを開催するFIMスーパーバイク世界選手権(SBK)ライダー達と同様だ。しかし、MotoGPバイクは1周ごとに32秒間のブレーキを行うのに対し、スーパーバイクの場合は31.5秒のブレーキを行う。[adchord]

しかしブレーキングポイントの5箇所ではスピードは70km/h以下には落ちず、制動距離は140m以内、減速Gは1Gを超えない。しかし2つのブレーキングポイントでは制動距離が210mを超え、制動時間は5秒を超える。ホームストレートのブレーキングでかかる力は800ポンドを超える。

218km/hの減速にかかる時間は5秒間

10箇所のブレーキングのうち、1箇所のみがブレーキにとって厳しい箇所で、3つが中程度、6つが難易度の低いブレーキングセクションだ。最もブレーキにとってチャレンジングな箇所はターン1で、ここは969mのストレートで、プロトタイプバイクの場合、時速は332km/hに達し、MotoGPバイクは制動距離は299m、5秒間で114km/hまで速度を落とす。ライダーがブレーキレバーに加える力は5.7kgで、減速度は1,5G、ブレーキフルードにかかる圧力は12.2barに相当する。

(Source: Brembo)

(Photo courtesy of Brembo)