レースはファビオ・クアルタラロがポールポジションからスタート、しかしホールショットはDucatiのジャック・ミラー。リンスは序盤にアウトにラインを取った際に転倒、ファビオ・クアルタラロはミラーを交わしてトップに浮上。一気にリードを築いて完全優勝を確信させる走りでリードを広げる。
ミラーも離されながらも食らいついてレースを展開。その背後ではフランセスコ・バグナイアがアプリリアのアレイシ・エスパルガロをオーバーテイク。しかし、トップでレースを走行するファビオ・クアルタラロが突如失速、37秒台だったペースを39秒台にまで落とし、ミラーが余裕でパス、そしてファビオ・クアルタラロは後続のライダー達に次々と抜かれていく。
2位にはフランセスコ・バグナイアが浮上、3位にフランコ・モルビデッリがつける。ミラーはそのまま優勝し、Ducatiファクトリーで初めて、そしてミラー自身初のドライでのMotoGPレース優勝を飾った。
フランセスコ・バグナイアが2位でフィニッシュしたことでDucatiが1、2位で完走。3位フランコ・モルビデッリ、4位中上 貴晶、5位ジョアン・ミル、6位アレイシ・エスパルガロ、7位マーべリック・ビニャーレス、8位ヨハン・ザルコ、9位マルク・マルケス、10位ポル・エスパルガロとなった。
スペインGP 優勝ジャック・ミラー
「今日は最大限の力で走行しました。ファビオに逃げられたと思ったので、彼がトラブルを抱えて追いつけるとは思いませんでした。今の感情を言葉で言い表すことは出来ません。家で応援してくれている家族にこの場に居て欲しかったですね。」
スペインGP2位 フランセスコ・バグナイア
「嬉しいですね。今日は戦略が上手くいきました。後半にリアグリップが落ちるのがわかっていたのでタイヤを温存したんですが、タイムを落とし過ぎました。その後プッシュをしていったんですが、Ducatiが苦手なヘレスで1、2位は最高の気分です。」
スペインGP3位 フランコ・モルビデッリ
「最大以上の力で走りました。ずっと限界でリスクを冒して、それが報われたレースでした。この3位はまるで優勝のように感じますね。最高の気分です。」
MotoGP2021 スペインGP結果
順位 | ライダー名 | タイム |
1位 | ジャック・ミラー | 41’05.602 |
2位 | フランセスコ・バグナイア | 41’07.514 |
3位 | フランコ・モルビデッリ | 41’08.118 |
4位 | 中上 貴晶 | 41’08.808 |
5位 | ジョアン・ミル | 41’09.858 |
6位 | アレイシ・エスパルガロ | 41’10.766 |
7位 | マーべリック・ビニャーレス | 41’11.253 |
8位 | ヨハン・ザルコ | 41’12.763 |
9位 | マルク・マルケス | 41’16.096 |
10位 | ポル・エスパルガロ | 41’17.378 |
11位 | ミゲル・オリヴェイラ | 41’20.368 |
12位 | ステファン・ブラドル | 41’22.845 |
13位 | ファビオ・クアルタラロ | 41’24.509 |
14位 | ダニーロ・ペトルッチ | 41’25.697 |
15位 | イケル・レクオーナ | 41’25.879 |
16位 | ルカ・マリーニ | 41’26.524 |
17位 | バレンティーノ・ロッシ | 41’28.333 |
18位 | ティト・ラバト | 41’35.916 |
19位 | ロレンソ・サヴァドーリ | 41’43.514 |
20位 | アレックス・リンス | 41’43.836 |