今年チャンピオンシップをファビオ・クアルタラロと共にリードするのは、アプリリアのアレイシ・エスパルガロだ。シーズン開幕前はトップ争いは出来るという見方もあったが、まさかチャンピオンシップ争い出来ると考えていた人は少ないはずだ。
ここ数戦はマーべリック・ビニャーレスも調子を上げており、今パドック内でも非常にバランスが良いと言われているバイクの1台だ。後半戦も戦闘力、そしてアレイシ・エスパルガロのタイトル争いにも期待が持てる。[adchord]
アプリリアの今までの努力にふさわしい結果
パオロ・ボノラ
「非常に難しい時を重ねてきましたが、現時点での成績に関しては本当に満足しています。アプリリアのすべてのエンジニアが誇りに思っていますし、モチベーションも非常に高くなっています。今ここで起きている結果に関しては、私たちの今までの努力にふさわしいと言えるでしょう。」
「シーズン終わりまでタイトル争いができているかについては何とも言えませんけれどあまり考えないようにしています。今までと同じように地に足をつけて作業を続けていきたいと考えています。」
「ステップ・バイ・ステップで進むことを考えていきたいと思いますが、今までのように進みながら考えつつ、作業を続ける事が正しいことだと感じています。通常の世界であればうまくいってることにはあまり変更を加えないものですが、MotoGPの世界ではそうも言っていられません。現時点でもまだシャーシのセットアップや電子制御セッティングを細かく調整しているんです。」
「基本的に作業はアレイシ・エスパルガロ、マーべリック・ビニャーレスのコメントに従って進めています。そしてロレンソ・サヴァドーリ率いるテストチームのコメントも参考にしています。マーベリックもレースごとに成績が改善していますし、アレイシ・エスパルガロの走りの素晴らしさは言うまでもありません。ですから、今と同じように良い形での作業を続けていきたいと思っているんです。」
「マーべリック・ビニャーレスがアプリリアのバイクに初めて乗ったのは昨年のミサノでのテストでした。彼はこの経験を非常にポジティブに捉えてくれ、我々にいろいろなアドバイスをくれました。」
「今年に関しては予選で苦戦している様子が見られましたが、彼のライディングスタイルは、コーナリングにおいて非常に特徴的なんです。新しいリアタイヤでは、彼が望むような形で走ることが難しいわけです。」
「ザクセンリンクでは多くのライダーがリアにハードを履く中でミディアムを使用して自身に満ちていました。リアハイトデバイスの問題がなければ、彼は表彰台争いに参加していたでしょう。」[adchord]
「来年はアプリリアにとっても新しい1年となり、1チーム増える状況でシーズンを迎えます。RNFのライダーラインナップについては、アプリリア、RNFの協議によって決定します。どちらか一方のアイディアだけで決定することはないでしょう。」
(Photo courtesy of michelin)