MotoGP史上最多の観客動員数(28万人弱)を記録したル・マンで開催されたフランスGPから4週間が経過、ライダー達は今週末、イタリアのムジェロ・サーキットでシーズン第6戦イタリアGPを迎える。トスカーナの首都フィレンツェ近郊に位置するムジェロは、1976年から国際的なレースの開催地となっている。

ライダー、ファンにも高い人気を誇るトラックであり国際的なモーターサイクルレースのトップリーグを開催している。ムジェロは常設サーキットとなった2年後の1976年以来、国際的なモーターサイクルレースの最高峰レースの開催地として、その役割を果たしてきた。壮大な景色、コースサイドに木々が茂る外観は、ライダーだけでなくファンにも人気があり、6月8日から11日の週末には多くの観客が集まることが予想されている。[adchord]

全長5.245kmのコースは、9つの右コーナーと6つの左コーナー、全長1.141kmに及ぶメインストレートで構成されている。2022年にはホルヘ・マルティンが時速363.6kmの記録を樹立するなど、MotoGP最大の高速チャレンジの場となっている。

イタリアGPで優勝したフランチェスコ・バグナイアは、ミディアムのMICHELIN Power Slicksを前後に装着し、1分46秒588のレース最速ラックを樹立している。今年もフロントはソフト、ミディアム、ハードの3種類のコンパウンドが用意されており、リアはソフトとミディアムから選択可能だ。

2輪モータースポーツプログラムマネージャー ピエロ・タラマッソ

「ムジェロは、低速コーナー、高速コーナー、長いストレートの組み合わせからなる高度な技術を要するサーキットです。タイヤにとっては特に過酷なコースで、いくつかの箇所でハードなブレーキングを強いられます。今回のタイヤはフロントは左右対称コンパウンド、リアは左右非対称コンパウンドとなり、右側が硬めのコンパウンドになっています。雨の可能性もあること、昨年より2週間遅いレースなので、気温も高く感じられるかもしれません。」

「木陰で過ごす午前中と、トスカーナの炎天下で過ごす午後では、気温に大きな差が出る可能性があります。そのため、リアにはソフトとミディアムのコンパウンドを用意し、あらゆる状況に対応できるよう、安定した性能を発揮する汎用性の高いタイヤとしています。ライダー達は練習走行でそれぞれのタイヤを試し、週末に最適なセットアップを確立することが期待されます。なお、雨天の場合、MICHELIN Power Rainは、MICHELIN Power Slickと同じプロファイルとなり、フロントとリアともにソフトとミディアムの2種類となります。」

(Photo courtesy of michelin)