バニャイア、今季初の満足できるレースペースで3位表彰台

フランチェスコ・バニャイアは今季初めて満足できるペースで序盤からアタックを展開し、3位表彰台を獲得。決勝中盤での推進力不足やバランス調整に苦戦しながらも、2戦連続で好調なスタートを見せたことで前向きな収穫があったという。特にブレーキングとエントリーにおける課題を抱えながらも、各セッションで明らかな改善を感じており、「このポジティブさを継続したい」と次戦ザクセンリンクへの決意を新たにしている。

レース序盤のアグレッシブな展開と中盤の課題

「今年になって初めてレースペースが良かったですね。レースでは残念ながら3位になってしまいましたけどね。1周目からアタック出来る走りでしたが、中盤以降少しプッシュが出来ませんでした。マルクはこのバイクで素晴らしいレースをしていますが、自分はバランスを見つけるのに苦戦しています。2戦連続して1周目からアタックできる走りが出来ていますので、ポジティブさを持ち帰りたいです。このポジティブさを継続していきたいですが、次回はマルクが得意とするザクセンリンクですね。」

ブレーキングとエントリーの苦戦、それでも進歩を実感

「現時点ではブレーキングとエントリーで苦戦していますが、このトラックは昔からそういった部分で苦戦があります。バイクを狙って位置で止めることが出来ないんです。それでバイクが少しワイドにエントリーしてしまうんです。それによって加速ポイントもズレて来ますから苦戦しています。とは言えセッションごとに改善が出来ています。10戦を消化してしまっていますが、ようやく戦える状況になってきたと思います。次のレースでさらに前進したいですね。」

ペドロへのオーバーテイクと今季マシンの難しさ

「今日ペドロに追いつけたのは彼のペースが落ちたからですね。今年は特に他のライダーの背後にいるとフロントがロックしたりオーバーステアになったりと不具合が多く発生します。自分はターン15でスピードがあったので、ターン15の速度を利用してペドロをオーバーテイクしたんです。」

アラゴン以降の改善と課題、今後への展望

「アラゴンからは徐々に戦闘力が上がっています。ル・マンとシルバーストーンでは理由もわから戦闘力がなく、多くの自信を失いました。アラゴン、ムジェロ、アッセンに関しては良かったですし、新品、ユーズドに関わらずプッシュすることが出来ました。自信をもって走行出来るようになっていますが、バイクのDNAは簡単に変わりません。アプローチを変えていこうと思っていますが、苦戦しています。自分はバイクをリリースした直後に、もう少しバイクの安定感が欲しいんです。徐々に自信を感じることが出来ていますが、今後数戦の中で快適に感じていきたいですね。」