ブレガが完璧なスタート フィリップアイランドでレース1優勝、モンテッラとバルダッサーリが初表彰台

ニコロ・ブレガ(Aruba.it Racing – Ducati)が2026年MOTUL FIMスーパーバイク世界選手権開幕戦レース1を制し、スタートからチェッカーまで一度も首位を譲らない完勝を飾った。今季最初の25ポイントを獲得し、オーストラリアでの圧倒的な強さを改めて示した。その背後では大きなドラマが展開された。ヤリ・モンテッラ(Barni Spark Racing Team)とロレンツォ・バルダッサーリ(Team GoEleven)が、ともにWorldSBKで自身初の表彰台を獲得。フィリップアイランド・グランプリ・サーキットは再び波乱と驚きを生み出した。

レース序盤、ブレガはホールショットを決め、ポールポジションを守り切ってトップをキープ。早々に後続との差を築いた。モンテッラが2番手を維持し、アレックス・ロウズ(bimota by Kawasaki Racing Team)が一時3番手に浮上する。7番グリッドスタートのバルダッサーリも鋭い追い上げを見せ、4番手まで浮上。5周目のターン1でアレックスを攻略し、3番手に躍り出た。

周回が進むにつれ、ブレガはモンテッラとの差を広げる。#11は約3秒弱のギャップをコントロールしながらレースを支配。バルダッサーリはモンテッラから約2秒後方で表彰台圏内を走行し、終盤2周でアクセル・バッサーニ(bimota by Kawasaki Racing Team)の猛追を受けながらもポジションを守り切った。

ブレガはフィリップアイランドで4連勝を達成。モンテッラは2位でチェッカーを受け、WorldSBK初表彰台を獲得した。ブレガにとっては通算21勝目となり、マックス・ビアッジの勝利数に並んだ。さらに14戦連続表彰台とし、1994年から1995年にカール・フォガティが記録した連続表彰台記録に肩を並べた。

レース中盤にはロウズ兄弟のバトルが勃発。サム・ロウズ(ELF Marc VDS Racing Team)がターン1でアレックスをかわし5番手へ浮上。4番手バッサーニ、3番手バルダッサーリとの差を縮めにかかる。サムとバッサーニは序盤からの因縁を再燃させる形で激しく争った。バッサーニはターン4で強引に前に出る場面もあったが、ポジションを戻すよう指示を受ける。その後もバッサーニは持ち直し、バルダッサーリを追ったが届かなかった。

イケル・レクオナ(Aruba.it Racing – Ducati)は着実に順位を上げ、トップ6フィニッシュ。アレックス・ロウズは7位でレースを終えた。ミゲル・オリベイラ(ROKiT BMW Motorrad WorldSBK Team)はティソ・スーパーポールでの転倒により最後尾スタートとなったが、デビュー戦で驚異的な追い上げを見せた。13ポジションを挽回して8位でフィニッシュ。フィリップアイランドにおける最大級のカムバックの一つとなった。ルーキーのアルベルト・スーラ(Motocorsa Racing)は9位でデビュー戦トップ10入り。ダニーロ・ペトルッチ(ROKiT BMW Motorrad WorldSBK Team)は6番手スタートから順位を落とすも、再び追い上げて10位でフィニッシュした。

ギャレット・ガーロフ(Kawasaki WorldSBK Team)は終盤ターン4でワイドになり11位。ペトルッチとはわずか0.017秒差だった。タラン・マッケンジー(MGM Racing Performance)が12位。アンドレア・ロカテッリ(Pata Maxus Yamaha)は13位でチェッカーを受け、フィリップアイランドでキャリア初めてトップ7圏外でのフィニッシュとなった。長島哲太(Honda HRC)は14位。ワイルドカード参戦のライアン・ビッカーズはHonda HRCから初出場で15位。バハッティン・ソフォーグル(Motoxracing WorldSBK Team)が16位、チームメイトのマッティア・ラートが完走者最後尾となった。

アルヴァロ・バウティスタ(Barni Spark Racing Team)は新たな挑戦の初戦で試練に直面。ターン11でフロントを失い転倒リタイアとなった。シャビ・ヴィエルへ(Pata Maxus Yamaha)もトップ10圏内を走行中、高速のターン3で激しくクラッシュ。ターン4内側で停止し、メディカルセンターで検査を受けた結果、出走可能と判断された。GYTR GRT Yamaha WorldSBK Teamのステファノ・マンジはレース前半でリタイア。レミー・ガードナーも終盤にピットへ戻り、完走はならなかった。

WorldSBK レース1 トップ6

1位 ニコロ・ブレガ(Aruba.it Racing – Ducati)
2位 ヤリ・モンテッラ(Barni Spark Racing Team) +4.776秒
3位 ロレンツォ・バルダッサーリ(Team GoEleven) +6.147秒
4位 アクセル・バッサーニ(bimota by Kawasaki Racing Team) +6.183秒
5位 サム・ロウズ(ELF Marc VDS Racing Team) +8.249秒
6位 イケル・レクオナ(Aruba.it Racing – Ducati) +12.549秒
ファステストラップ:ニコロ・ブレガ(ドゥカティ) 1分29秒168

シーズンはまだ始まったばかりだが、ブレガが主役であることは疑いようがない。日曜の戦いは現地時間10時30分(UTC+11)スタート。勢いは止まらない。