ドゥカティ 100周年を記念してパワーウェイトレシオ1.48hp/kgのスーパーレッジェーラV4チェンテナリオを発表

創業100周年を飾る究極のロードマシン

ドゥカティは創業100周年を記念し、これまでで最も過激なロードリーガルモデル「スーパーレッジェーラV4チェンテナリオ」を発表した。世界限定500台で生産されるこのモデルは、同社の技術力の頂点を体現する存在だ。スーパーレッジェーラV4チェンテナリオは、カーボンファイバー製フレーム、スイングアーム、外装を採用し、徹底した軽量化を追求。燃料を除いた装備重量は173kg、付属のレーシングキット装着時には167kgまで軽量化される。エンジンは新開発のデスモセディチ・ストラダーレR 1100を搭載し、最高出力は228馬力、レーシング仕様では247馬力に達する。パワーウエイトレシオは前例のない1.48hp/kgを実現した。

世界初のブレーキとフロントフォーク技術

このモデルは、市販車として世界で初めてカーボンセラミックブレーキディスクとカーボンファイバースリーブを備えたフロントフォークを採用。ブレンボ製のC/SiCカーボンセラミックディスクは軽量かつ高い耐熱性を誇り、極限状態でも安定した制動力を維持する。さらに慣性モーメントの低減により、コーナリング性能と俊敏性も向上している。

MotoGP直系のサスペンション性能

サスペンションには、カーボンファイバー外筒を持つ加圧式Öhlins NPX25/30フォークを市販車として初搭載。リアにはÖhlins TTX36 GP LWショックを組み合わせ、MotoGP由来の性能を実現する。これにより、フロントの接地感と方向転換時の精度が大幅に向上した。

フルカーボン構造による軽量化と剛性

車体は全面的にカーボンファイバーで構成され、MotoGPやF1で用いられる技術を導入。フロントフレームはアルミ製比で17%軽量化され、スイングアームも21%軽量化を達成しながら同等の剛性を確保している。すべてのカーボンパーツは航空宇宙レベルの非破壊検査を経て品質が保証される。

排気量拡大と精密なエンジン技術

エンジンは排気量を1103ccに拡大し、中速域のトルクと加速性能を強化。チタン製コンポーネントや軽量クランクシャフトの採用により、パニガーレV4比で3.6kgの軽量化を実現した。デスモドロミック機構は手作業で調整され、技術者の署名プレートが与えられる。

進化したエアロダイナミクス

エアロダイナミクスも大幅に進化し、MotoGP由来のウイングレットとコーナーサイドポッドを採用。高いリーン角でもダウンフォースを生み出し、コーナリングスピードの向上に貢献する。外装はカーボン素材を露出させた設計で、機能美と軽量化を両立した。

最新世代の電子制御システム

電子制御は最新世代へ進化し、トラクションコントロールやウィリーコントロール、スライドコントロール、エンジンブレーキ制御などが高度化。新たに導入されたダイナミックエンジンブレーキ機能により、コーナー進入時の安定性と制動性能がさらに高められている。

限定オーナー向け特別プログラム

また、オーナーのうち26名にはMotoGPエクスペリエンスへの参加権が用意され、ドゥカティのインストラクター指導のもとサーキット走行を体験できる特別プログラムも用意される。

記念モデルにふさわしいデザイン

デザインには新色ロッソ・チェンテナリオを採用し、2026年のMotoGPおよびスーパーバイクの公式リバリーにも影響を与えた。さらに、100台限定のトリコローレ仕様も用意され、歴史と現代技術を融合した特別な一台となっている。

ドゥカティ100年の集大成

スーパーレッジェーラV4チェンテナリオは単なるバイクではない。ドゥカティが100年にわたり培ってきた情熱、技術、そして限界への挑戦を体現する究極のロードマシンだ。