
ドゥカティは創立100周年を迎える2026年、歴史的名車750スーパースポーツ・デスモへのオマージュとして、限定モデル「フォーミュラ73」を発表した。生産台数は873台限定。1973年の象徴的モデルを現代的に再解釈したアーバン・カフェレーサーだ。
750スーパースポーツは、ポール・スマートとブルーノ・スパッジャーリが1972年イモラ200マイルで勝利を挙げた750イモラ・デスモのレプリカとして誕生した。量産車ベースの欧州初の大規模レースでの勝利は、後のスーパーバイク誕生へとつながる歴史的出来事だった。以降、ドゥカティは量産車由来レーシングで400勝以上、ライダータイトル16回、メーカ―タイトル21回という金字塔を築いてきた。
フォーミュラ73は、スタイル、洗練、パフォーマンスというドゥカティの根幹価値を体現する一台。シルバーとアクアグリーンのリバリーは、ドゥカティ・スタイルセンターが歴史資料を精査して再構築。タンク中央の縦型ゴールドストライプは、燃料残量確認のため無塗装とされた当時の750イモラ・デスモへの敬意を示す。クリップオンハンドル、バーエンドミラー、ショートフェアリングとテールが、明確なカフェレーサー像を打ち出す。
エンジンは803cc空冷Lツインのデスモドゥエ。デスモドロミック機構と2バルブ構成を採用し、ユーロ5+適合。最高出力73馬力/8,250rpm、最大トルク65.2Nm/7,000rpmを発生する。テルミニョーニと共同開発した専用サイレンサーが重厚なサウンドを奏で、ライド・バイ・ワイヤが滑らかで俊敏なスロットルレスポンスを実現する。
フレームはアクアグリーン塗装のスチール製トレリス。41mm倒立KYBフロントフォーク、KYBリアショック、17インチスポークホイールにピレリ・ディアブロ ロッソIVを組み合わせる。ブレンボ製4ピストンラジアルキャリパーと330mmディスクを装備し、足回りも現代基準だ。
電子制御も充実する。IMUを基盤としたコーナリングABS、ドゥカティ・トラクション・コントロール、ドゥカティ・クイックシフト、2種類のライディングモード(Sport/Road)を搭載。4.3インチTFTメーター、フルLEDライト、Ducati Multimedia System対応、ターンバイターンナビ機能も備える。
各車にはシリアルナンバー入りステアリングプレートを装着。真正性証明書と、スタイルセンター制作のスケッチや当時の資料を収めた特製ボックスが付属する。
フォーミュラ73は2026年春に欧州で発売開始し、夏までに世界展開を完了予定。ドゥカティ公式YouTubeではショートフィルム「A Piece of Timeless」も公開され、俳優ステファノ・アッコルシが初試乗の体験を語っている。
フォーミュラ73主要諸元
エンジン:803cc デスモドゥエ Lツイン
最高出力:73CV/8,250rpm
最大トルク:65.2Nm/7,000rpm
フレーム:スチール製トレリス
フロントサスペンション:KYB 41mm倒立フォーク
リアサスペンション:KYB(プリロード調整式)
ブレーキ:ブレンボ4ピストンラジアルキャリパー+330mmディスク
タイヤ:ピレリ・ディアブロ ロッソIV(120/70、180/55)
電子制御:コーナリングABS、DTC、DQS、パワーモード
装備:4.3インチTFT、フルLED、DMS対応
中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近DucatiモンスターS4Rに乗り換えました。