ドゥカティ創業100周年 Made in Italyの哲学を体現するマニュアル発表 記念モデルも世界初公開

ドゥカティはイタリア・ボルゴ・パニガーレ本社において、創業100周年記念プロジェクトの中核となる「Manuale del Made in Italy secondo Ducati(ドゥカティ流メイド・イン・イタリー・マニュアル)」を発表した。会見にはイタリア企業・メイド・イン・イタリー大臣アドルフォ・ウルソ、エミリア=ロマーニャ州知事ミケーレ・デ・パスカーレ、CEOクラウディオ・ドメニカリが出席した。

このマニュアルは、デザイン文化、工業的卓越性、そしてイタリア独自のノウハウを体系化したものだ。コンセプト、技術、造形、人との関係性、科学と美の融合を軸に、革新性、品質への徹底したこだわり、先進技術、洗練されたデザイン、地域社会との結びつきといった要素を統合。ボルゴ・パニガーレから世界へと発信されるドゥカティの本質を示す内容となっている。

同時に、この理念を具現化する存在として「スーパーレッジェーラV4 チェントナリオ・トリコローレ」が世界初公開された。カーボンセラミック製ブレーキディスクやMotoGP由来のカーボンファイバースリーブ付きフォークを採用し、最高出力228馬力を発揮するロードリーガルモデル。生産台数はわずか100台に限定される。

デザインは、1986年デイトナのバトル・オブ・ザ・ツインズでマルコ・ルッキネリが優勝した750 F1から着想を得た専用リバリーを採用。歴史と革新の対話を体現し、過去の栄光を現代的に再解釈した。ドゥカティはこのマニュアルと記念モデルを軸に、理論と実践を融合した100周年のストーリーを構築。ブランドの歴史と未来を同時に提示する。

アドルフォ・ウルソ(イタリア企業・メイド・イン・イタリー大臣)

「ビジョン、専門性、そして未来志向こそがドゥカティの100年を支えてきました。技術革新と工業的卓越性を融合させたメイド・イン・イタリーの象徴です。本日公開されたスーパーレッジェーラV4 チェントナリオ・トリコローレは、その最高到達点を示しています。このマニュアルもまた、革新、品質、デザイン、技術を地域との結びつきの中で統合する重要な指針です」

クラウディオ・ドメニカリ(ドゥカティCEO)

「ボルゴ・パニガーレで生まれた私たちは、ここから世界へ明確なメイド・イン・イタリーのビジョンを発信し続けています。マニュアルと新型スーパーレッジェーラV4は、その方法論と具体的な成果を示す存在です。革新への挑戦、妥協なき技術開発、細部へのこだわり、そして地域との深い結びつきが私たちの強みです」

ミケーレ・デ・パスカーレ(エミリア=ロマーニャ州知事)

「ドゥカティの100周年は、この地域の創造性、技術力、産業基盤、そして情熱の結晶を称えるものです。世界へ広がる祝祭であり、地域全体の成功でもあります。今後もドゥカティは革新を生み出す拠点として、新たな価値を創出し続けるでしょう」

100周年記念のハイライトとなるのが、7月3日から5日にミサノ・サーキットで開催されるワールド・ドゥカティ・ウィークだ。世界中のファンが集結し、製品発表やトークセッション、ライダーとの交流イベント、そして名物のパレードが行われる。

最大の注目イベントは、MotoGPおよびWorldSBKライダーが参戦するレノボ・レース・オブ・チャンピオンズ。2026年は新フォーマットを採用し、土曜にフリー走行と予選、日曜正午に決勝を実施する。マルク・マルケス、フランチェスコ・バニャイアをはじめとするMotoGPライダーに加え、ニコロ・ブレガ、イケル・レクオナらWorldSBK勢も参戦し、世界最高レベルのグリッドが実現する。

さらに年間を通じた記念企画として、世界同時イベントWeRideAsOne、ポッドキャストやドキュメンタリー制作、アートプロジェクト、記念書籍の刊行など多彩な取り組みを展開。EICMA 2026でも100周年特別展示を実施する。ドゥカティは100年の歴史で築いた技術力、デザイン、そしてレースでの成功を基盤に、メイド・イン・イタリーの象徴としてさらなる進化を目指す。