ドゥカティがル・マンで新空力パッケージ投入 マルク・マルケスは別仕様を選択

ヘレス公式テストからわずか10日後、ル・マンのMotoGPパドックでは各メーカーが新アップデートを投入した。その中でも特に注目を集めたのがドゥカティの新エアロパッケージだ。

現王者マルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)は、同じGP26を使用するフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)、アレックス・マルケス(BK8グレシーニ・レーシング)、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ペルタミナ・エンデューロVR46レーシング)とは異なる空力仕様を選択した。

4人ともフロントウイングは共通仕様を使用しており、シーズン開幕時から使われているパッケージを小改良したものとなっている。しかしサイドフェアリングでは2種類の仕様に分かれた。バニャイアら3人は、2025年11月のバレンシアテストで初登場したドゥカティの2026年型サイドフェアリングを選択。一方でマルク・マルケスは、自身が慣れ親しんだGP25仕様のサイドフェアリングへ戻した。

ドゥカティは新パッケージによって旋回性能の向上を期待している。ただしマルク・マルケスについては、ボローニャの技術陣が小柄な体格と独特のライディングスタイルを考慮し、別仕様を選択させたという。

もうひとつの理由として考えられるのが安定性だ。マルク・マルケスは2026年シーズン序盤、自身の走りに一貫性を欠いていることを認めており、タイトルを獲得した際に使用していた仕様へ部分的に戻すことで、マシンとのフィーリングに馴染みを取り戻そうとしている可能性がある。それによって、より安定したライディングにつなげたい狙いだ。

新パッケージを使用したバニャイア、アレックス・マルケス、ディ・ジャンアントニオの3人は土曜Q2進出を確定。一方のマルク・マルケスは終盤のイエローフラッグの影響でQ2直接進出を逃した。最新アップデートを投入した世界王者マルク・マルケスは、土曜午前10時50分開始のフランスGP Q1で巻き返しを狙う。