2025年のミザノで繰り広げられたライバル関係が、1年後の同地で早くも再燃した。地元の英雄がディフェンディングワールドチャンピオンからP1を奪い取り、初日の通算成績で1勝1敗のイーブンとした。

セッション概況
マルコ・ベッツェッキ対マルク・マルケスの対決は、ミザノで2年連続となる今季も早くも始まった。金曜日にふたりともトップに立つ場面があったが、最終的に上回ったのはマルコ・ベッツェッキ(アプリリア・レーシング)で、マルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)を退けた。ラップレコードに迫るタイムを叩き出し、FP1でディフェンディングワールドチャンピオンに奪われたP1を取り返した「ベズ」が、土曜日に向けて優位な立場に立っている。P3にはアレックス・マルケス(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)が続く。
セッション序盤:落ち着いた滑り出し
セッション折り返し時点では、ベッツェッキがフランコ・モルビデッリ(ペルタミナ・エンデューロVR46レーシングチーム)とアレックス・マルケス(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)を従えてトップに立っていた。ラウル・フェルナンデス(スーパーファイル・トラックハウスMotoGP)とヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)はさらにタイムを縮め、暫定Q2圏内に入った。一方、多くのライダーはピットに戻り、次のアタックに向けて待機していた。
終盤:タイム更新合戦
残り15分となると、タイム画面に赤セクターが点灯し始めた。ザルコが引き続きタイムを伸ばす中、ペドロ・アコスタ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)が連続最速ラップを刻んでトップに立ったが、それも束の間のことだった。まもなくマルク・マルケスが1分30秒247を記録してトップを奪取。コースレコードまでわずか2テンス差に迫るタイムだった。残り5分の時点でタイムを更新したライダーには、ルカ・マリーニ(ホンダHRCカストロール)がP5、エネア・バスティアニーニ(レッドブルKTMテック3)がP6、フェルミン・アルデゲル(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)がP8に入った。トップ10圏外では、ワールドチャンピオンシップリーダーのホルヘ・マルティン(アプリリア・レーシング)がP11と低迷しており、大きなラップが必要な状況だった。
「マルティネーター」の願いは叶い、残り3分強のところでP7まで浮上。ザルコも暫定トップ5を維持して印象的な走りを続けた。しかし、ファビオ・ディ・ジャンナントニオ(ペルタミナ・エンデューロVR46レーシングチーム)がP4に割り込み、両者は順位を落とした。さらにポル・エスパルガロ(レッドブルKTMテック3)がP8へと急浮上し、モルビデッリもP5に返り咲くなど、驚きが続いた。
トップ10:ベッツェッキ対マルク・マルケス
チェッカーフラッグが振られる直前、ベッツェッキは金曜日に2度続けてマルク・マルケスに凱旋を台無しにされるわけにはいかないとばかりに、1分30秒144を叩き出した。2025年サンマリノGPで互いにラップレコードを塗り替え合ったあの戦いを彷彿とさせる場面だった。#93との差は0.103秒で、マルク・マルケスが2位、アレックス・マルケスが3位でトップ3が確定した。ディ・ジャンナントニオがP4を奪い、チームメイトのモルビデッリが続いた。チームのホームGPに観戦に訪れていたバレンティーノ・ロッシにとっても、笑顔になれる結果となった。アコスタが6位でチェッカーを受け、ホンダ勢最上位のマリーニが7位、ザルコが8位、スーパー代役のエスパルガロが9位、マルティンがかろうじてP10を守った。
Q1進出:有力選手が名を連ねる
懸命に追い上げながらも0.014秒差でQ2進出を逃したのはバスティアニーニで、「ザ・ビースト」はホームGPでQ1からのスタートを強いられることになった。イギリスGP優勝者のフェルナンデスも予想外のQ1進出となった。全体的にはトップ15が1秒以下の0.8秒未満に集中する激戦のプラクティスとなった。今季最も厳しい金曜日のひとつとなる中、フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)はP19に沈み、またもQ1に回ることとなった。

中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近DucatiモンスターS4Rに乗り換えました。







