今日は落ち着いた走りのマルケス選手を見ることになるのかと思いきや、やはり最後にはプッシュしてしまったと語るマルケス選手。ザルコ選手の後ろでペースが合わずに逆にリズムを崩したということで、本来ならば優勝出来るポテンシャルがあったということが伺えます。しかし今シーズンは本当に安定した走りで、勝てるところで勝負し、優勝が難しいレースでは最大限のポイント獲得に徹するという、チャンピオンに相応しい素晴らしい走りを見せてくれました。今から2018年シーズンにも期待が持てます。

Q

「今日は2017年のチャンピオンシップ優勝を決めました。フランク・シナトラの名曲で”I did it my way”という歌い回しがありますが、(My Wayの歌詞の一部)今日はあなたはまさに”マルケス Way”という走りでした。1コーナーではザルコからリードがある中で、チャンピオンシップ優勝の可能性を逃すかもしれないようなリスクを冒しました。あれは本当に危なかったですよね。」

決勝3位 マルク・マルケス

「今日はもちろんおとなしくレースを終えるべき一日だったんですが、それはマルケスの普通のライディングではありません。今日もやはりプッシュしてしまいました。今日はヨハンの後ろで走っている状態で、自分はもっと速いペースで走る事ができたんです。100%で走れないこともあって集中を欠いてしまったんです。その後ヨハンを抜いたんですが、ストレートエンドでヨハンが後ろから近づいてきて抜かれるのが怖かったんです。それでブレーキングを遅くしたんですが、今度はブレーキングが遅くなりすぎてしまいミスをしてしまいました。」

「それでフロントが滑って転倒しそうになってしまったんです。それで”今日はもうこのままバイクなりに走って、どこでレースを終えるか見てみよう”という形でライディングをしました。あの瞬間はなんとかバイクを起こす事が出来て、今日はこのままレースを終えようと思ったんですよ。今日は2台のDucatiが転倒してしまいましたが、あれにはがっかりでした。ドヴィは本当に素晴らしいシーズンを過ごしていましたから、ドヴィと一緒に表彰台に立ちたかったんです。彼はリタイアしてしまったわけで残念でしたけど、彼からは多くを学びました。」

 

Q

「今日は2人のDucatiが転倒したことでチャンピオンシップ優勝が決まったわけですが、その瞬間110,000人のファンの前で何を思ったのでしょうか?ファンクラブ、そして多くのスペイン人ファンからのサポートがあったのだと思いますが。最後の3周は全てのプレッシャーから解き放たれて、最高のフィーリングだったのでしょう。」

マルク・マルケス

「本当に最高のフィーリングでした。ドヴィが転倒したという表示を見た後は、集中を維持するのが難しかったですね。その後になってまた31秒台を記録することが出来ました。ただ、その後にまたミスをしてしまいました。100%の集中を維持することが難しかったんです。ですから、今日はとにかくレースを終えて今晩のパーティーを楽しもうと思ったんです。」

 

Q

「今年のチャンピオンシップ獲得の秘訣はなんだったのでしょうか?」

マルク・マルケス

「一言で言い表すのは難しいですね。キーとなったのは頭の中にあった言葉ですね。こういう戦いの中ではそうした言葉が非常に重要になることがあるんです。シーズン序盤は苦戦していたので、モチベーションを保っているのは実に難しかったんです。ただ、一度そうした状況から抜け出した後はどんどん速く走る事が出来るようになっていったんです。チーム、そしてホンダを誇りに思っていますし、シーズン後半の戦いについて誇らしく思います。」

 

Q

「いつもは非常に落ち着いていますが、今回はグリッドで非常に不安そうに見えました。これでバレンシアでタイトルを獲得したのは2010年、2013年に続いて3回目です。最終戦でタイトルを獲得するというのは最高のフィーリングなのでしょう。」

マルク・マルケス

「マレーシアでも話していましたが、バレンシアでタイトルを獲得出来たら最高だろうと思っていました。ここでのフィーリング、アドレナリンというのは最高なんです。2013年は特にそうでした。今日もドヴィが転倒して、残り5周の中で自分がワールドチャンピオンなんだと気がついたわけですが、ここにはファンクラブ、チーム、家族、友人がいる中ですから最古です。今晩は楽しみたいですね。」

 

Q

「これで最高峰クラスで4つのタイトルを獲得した最年少ライダーとなりました。と同時に、6度目のタイトルを獲得した最年少ライダーともなりました。今日は本当に最大のパーティーとなるのでしょうね。」

マルク・マルケス

「今日はとにかく祝いたいですね。今日はパーティーをして、明日の朝は多分ベッドで眠りこけてるでしょうね(笑)今日はまずはMotoGPセレモニーに出て、パーティーを楽しみたいですね。」

 

Q

「数百万人のMotoGPファンに変わって、本当に最高のシーズンをありがとう。あなたのライディングを見て、多くのグレンプリで勝利を重ねる姿を見るのは本当に素晴らしいものです。2017年のチャンピオンシップ優勝本当におめでとう。」

マルク・マルケス

「ありがとう。」

(Photo courtesy of michelin)