2018年シーズン開幕戦のMoto2クラス決勝は、日没間近の現地時間午後5時20分(日本時間午後11時20分)にスタートしました。NTS製Moto2マシンにとってフル参戦デビュー戦となった全20周のレースで、スティーヴン・オデンダールは22位、ジョー・ロバーツは25位で完走し、ともにチェッカーフラッグを受けました。
開幕戦のカタールGPは、毎年恒例のナイトレースとして開催されますが、今回は進行スケジュールが例年よりも早くなりました。それでもスタート時刻が日没に近いこの時間帯は、レースの経過と共にあっというまに周囲が暗くなるため、コース上で戦う選手たちはサーキットを取り囲む照明設備に煌々と照らされながら、激しい戦いを繰り広げました。
NTS RW Racing GP のスティーヴン・オデンダールとジョー・ロバーツは、それぞれ22番グリッドと27番グリッドからレースをスタートしました。オデンダールは序盤にあわや転倒というひと幕もありましたが、NTSマシンの安定性にも支えられて即座にリズムを取り戻し、最後まで一貫したペースで走り抜きました。ロバーツは、初めて走るカタールの決勝レースから多くのことを吸収し、ライダーとして成長してゆくための貴重な糧を得ました。第2戦のアルゼンチンGPは4月6日にFP1がスタートします。
スティーヴン・オデンダール
決勝レース22位完走
「今日は一筋縄ではいかないレースだった。スタートをうまく決め、順位を少しずつ上げて行ったけれども、レース序盤にハイサイドを起こして転倒しそうになったんだ。その影響でいくつか順位を落としてしまったけれども、うまくリカバーして22位でゴールすることができた。このリザルトは喜べる順位ではないけれども、僕たちの陣営にとってデビュー戦であることを考えれば、まずまずの結果だと思う。レースウィークを通して、今後に向けて改善していける要素がたくさん見つかったことが、今回の収穫といえるだろう。これからのレースでも、トップ15フィニッシュを目標に皆で努力を続けていくよ」
ジョー・ロバーツ
決勝レース25位完走
「25位というリザルトは望んでいた結果ではないけれど、シーズン最初のレースを完走できたのは良かったと思う。決勝レースではスタートを決めて、どんどんポジションを上げて行くことができた。1周目の1コーナーには、23番手くらいで入っていくことができたんじゃないかな。バイクの感触はすごく良かった。生まれたばかりのマシンなので、今後の進んでゆくべき方向性はしっかりと見極めていきたい。今はまだベースセットアップを探っている状態だけど、今回のレースウィークでは今後に向けて伸びしろがとても大きいことがよくわかったよ。次も初体験のコースだけれども、皆で一丸となって戦っていきたい。シーズンを戦いながら戦闘力を研ぎ澄ませていく手応えは、充分にあるんだ」
ヤルノ・ヤンセン(チームマネージャー)
「今日は厳しいレースでしたが、両選手とも非常によくがんばってくれました。レース序盤は、スティーヴンもジョーもトップ20圏内が射程に入る走りをしていました。しかし、ジョーは残念ながらそのペースを最後まで維持できなかったようです。一方、スティーヴンは、22位という結果を持ち帰ってくれました。この結果は、シーズン今後の戦いに向けて良いスタート地点になったといえるでしょう。ふたりとも、しっかりと完走を果たしてくれたことも好材料です。我々もさらに経験を積み重ねながら、全体としていいパッケージに仕上げていきたいと思います。バイクと共に、ライダーたちも成長していってくれるでしょう。次戦では、さらにいい結果を目指します」
(Photo courtesy of NTS)
<NTS プレスリリース>